午後七時半、私は「鮭ときのこのバターホイル焼き」を作った
隅田 天美
午後七時半、私は「鮭ときのこのバターホイル焼き」を作った
実のところを告白すれば、この料理自体は前々から作りたかった。
アニメ第一話で登場し、再現している人も多い。
私自身、ホイル焼きには興味あった。
しかし、仕事で多忙、スイッチ版のドラクエ3(旧版)の○○〇(今更、ラスボス伏字)を倒すために、土日はジムで体を動かし寝る、通院などなど……
一部、言い訳にもならない言い訳があった。(でも、スイッチ版新作ドラゴンクエスト3は買うと思う。声、すごく気になるけど。我が心の癒し、オッサン【僧侶】【魔法使い】【商人】の声を誰が演じるかすごく不安)
さて、話を戻そう。
スーパーで秋鮭(生鮭)が売っていた。
実は、この「生鮭」を使うのが、この料理のポイントの一つである。
塩鮭は塩の浸透圧で生臭さが中まで浸透して容易に拭えない。
『ちゃーんす!(声・宮村優子さん)』
必要な調味料などは基本的に家にそろえてあるので、鮭と他の食材を買って帰宅。
帰宅後、手洗いうがいをして必要な調味料などを冷蔵庫から出す。
最初に家で大きめの皿を出し(我が家にバットなどない)塩を
その間に、玉ねぎを薄い半月切りにして人参を細切りにする。
包丁研ぎがストレス発散の弟の研いだ包丁は確かに切れ味がいい。
堅い人参もスパスパ切れる。
でも、私は野菜が嫌い。
生野菜もダメで、野菜好きの母がオニオンサラダを作ろうものなら眉をひそめた。
--大丈夫か?
不安がよぎる。
その不安のなか手に胡椒の瓶を持ち底で固形コンソメを砕く。
意外と脆く、すぐ砕けた。
タイマーが鳴り、厚手のペーパータオルで鮭から出た水分を拭う。
ちょっと、水分が抜けた分、好物のスモークサーモンに似ていた。
大きめにカットしたアルミホイルに玉ねぎ、人参のオフトーン(お布団 某アニメーターさんのコメントより。地味に自分の中で流行っている)にすでにほぐされて売っていたしめじと鮭を置き、包む。
と、二つ目を作っていた時、「あ、バターと砕いたコンソメを入れいるんだった!」と思い出し、一つ目を一時的に開封し鮭の下にコンソメを敷き、上にパターを乗せ、再封印。
そうこうして二つのホイル包みが出来た。
これをフライパンに並べ(小さいフライパンしかないので二つだけでぎゅうぎゅう)蓋をして弱火で十五分から二十分蒸す。
その間にご飯が炊けて、後片付けと食卓へ持っていくための皿を用意。
ご飯を茶碗に盛り、食卓に置き、原作では味噌汁だったが、私はほうじ茶を用意。
その間に蒸し上がりのタイマーが鳴り、さらに一つ乗せて食卓へ。
「おお……」
思わず、感嘆の声をあげる。
見事に蒸された鮭たちとご対面である。
ふっくら鮭にご飯が進む。
皮も美味い。(私の鮭最大の好物どころは皮)
だが、野菜が残る。
半身残して、蒸された野菜を食す。
口に入れた瞬間。
心の中でアメリカのタイムズスクエアガーデンで新年を祝う無数の花火が打ちあがり、宇宙ではグランドクロスが起こり、私は宇宙を漂った。(アニメ「血界戦線」より抜粋)
「うまあああああああああああ!!!!!」
この料理の主役は、野菜だ。
実に美味い。
自らの水分でバターとコンソメとベストマッチして驚異的に美味い。
今風に言うなら「トんだ」
人参も玉ねぎもトロトロ。
これは、ぜひとも作っていただきたい逸品であり、今後も私は作るだろう。
ぜひ、おためしを。
午後七時半、私は「鮭ときのこのバターホイル焼き」を作った 隅田 天美 @sumida-amami
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