根性焼き

水下 心

灰皿

男は、おもむろに女の前に跪いて、黒い箱を開けた。

箱の中には、炎のように輝く、

――炎が煌めいていた。ジッポライターである。


一瞬の緊張の後、男は口を開いた

「俺の、灰皿になってください」

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根性焼き 水下 心 @sasashita

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