王道大正ロマンストーリーが好きな方に

和洋折衷の良き時代、大正ロマンと吸血鬼、というモチーフの組み合わせに惹かれました。

両親を亡くして引き取られた先で虐げられ不当な扱いをされた主人公の少女紗由が異国出身の医師アランと巡り合い、仲を深めていきます。
またその一方、帝都では女性が行方不明になり衰弱したありさまで発見されます。
アランを吸血鬼ではないかと疑い彼の身辺を嗅ぎ回る特務捜査官や、紗由の幸せを妬む従姉が帝都で起こる事件に絡んでいきます。
主人公紗由の、控えめでありながら芯の強いキャラクターも好ましく、また事件の展開や解き方、各キャラクターの心の揺れ方、とても完成度が高く一気に読んでしまいました。
完結おめでとうございます。続編等あるようでしたら楽しみにしています。

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