改善できたらいいな~自分なりにボツ俳句の修正ポイントを考えてみた~
音雪香林
第1話 改善できたらいいな~自分なりにボツ俳句の修正ポイントを考えてみた~
こんにちは。
音雪香林です。
ボツ俳句は
『反省会~自分では自分の句の良し悪しがわからなくてしょんぼり~』
https://kakuyomu.jp/works/16818093083894039352
で母上にダメ出しされた五句です。
あれから数日経ち、ボツ俳句を自分なりに改善できないかと考えました。
五句順番にさらしていきます。
まず一句目!
「冬支度いつも箱買い眼鏡拭き」
以下、自分なりの修正ポイント。
冬支度という季語と眼鏡拭きがミスマッチですね。
眼鏡拭きって冬に限らずずっと使っているので「冬支度」の季語が立ってません。
それと母上にも指摘された通り「眼鏡拭きを箱買いした」というただそれだけの内容になってしまっている。
だからなんなの?
どうせなら「眼鏡拭き」をもっと描写した方がいいでしょう。
「どんな」眼鏡拭きなのか?
新品でつるつるなのか?
何年も使い続けて色褪せたりしているのか?
使い捨てでペラペラの白い頼りない感触なのか?
ここで修正前の情報「箱買い」から考えると使い捨てでしょう。
一回拭いただけで捨てるのか?
ケチって何回も使うのか?
ここで上五に季語、下五に「眼鏡拭き」を置くと仮定して、中七を考えてみましょう。
・手触りつるり
・褪せくたびれた
・出番は一度
はい、想像力貧困なせいで三つしか浮かびませんでしたね。
「手触りつるり」は一応新品っぽさがある……と思いたいです。
逆に「褪せくたびれた」は眼鏡拭きが長年使われて色あせて布地もくたびれてへたってきたという描写のつもりです。
「出番は一度」は使い捨ての眼鏡拭きのつもりですが、これだけでは意味不明な気がしますね。
「出番は一度」はボツとして「手触り」と「色褪せ」の句は一応意味は通じる(はず)なので季語を考えてみましょう。
新品はクリスマスに貰ったとか、または信念のデパートで買った福袋に入っていたとか、そんな場面がふさわしい気がします。
なので。
「クリスマス手触りつるり眼鏡拭き」
「福袋手触りつるり眼鏡拭き」
ん~、もっと良い季語がありそうな、あったとしても中七下五が平凡すぎて「なんだかなぁ」ですね。
次行きましょう、次。
「褪せくたびれた眼鏡拭き」
長年使ってきたという年月は季節で言うと「秋」や「冬」がふさわしい気がしますね。
「朝寒や褪せくたびれた眼鏡拭き」
「隙間風褪せくたびれた眼鏡拭き」
新品の句よりは色あせてくたびれた眼鏡拭きを読んだ句のほうがまだ味がある気がしますね(そう感じるのはもしや私だけ?)。
少なくとも「冬支度いつも箱買い眼鏡拭き」よりはマシになったと信じましょう!
次、二句目!
「清さやかな目燈火親しむお嬢さま」
これは「燈火親しむ」が秋の季語です。
意味は「燈火の下で読書や団らんをすること。秋涼の日が続き夜も長くなることの季節感」です(角川書店編『第三班 俳句歳時記 秋の部』)。
団らんしているとして、お嬢さまは「どんな人」なのか。
お淑やかなのか、お転婆なのか、引っ込み思案なのか、積極的なのか、などなど。
例えば
「柔き笑み燈火親しむお嬢さま」ならお淑やかそうな気がします。
「身振り添え燈火親しむお嬢さま」なら身振り手振りを加えながら一生懸命はしゃぎながら話して団らんしているお転婆なお嬢さまに……ならないかな? どうかな?
いろいろ工夫できそうですね。
さて、三句目。
「野分のわきの夜旅の夜も抱くぬいぐるみ」
夜を強調したくて二回繰り返しましたが「馬から落馬」の凡ミスに見えるとのことで、強調は諦めましょう。
まずは意味をきちんと伝えることから(基本!)始めないといけません。
私は野分の夜にも旅の夜にもいつも一緒に寝ているぬいぐるみ、のつもりで詠んでました。
「いつも一緒」が伝えたい点ですね。
「野分の夜ともに寝たるはぬいぐるみ」
一応意味は通じる(はず)ですが、類句が多そうですし「だからなんだ」という話です。
もう「いつも一緒に寝ているぬいぐるみ」を詠もうというそこから間違ってます。
しかしこのときはこれを詠みたいと思っていたので、それを尊重しましょう。
次、四句目。
「九月尽皮膚科で処方保湿剤」
……皮膚科で保湿剤が処方されたからってなんなんでしょうか。
私の詠む句は「だから何?」な句が多いですね。
我ながら才能ないな。
でも頑張ります!
才能はある程度のところまでは努力で成長させられるはずです!
まず「どんな」保湿剤なのかを描写しましょう。
サラッとした感触なのか?
ねとねとしてるのか?
色は?
ん~、ねっとりしていて白いですね。
では「九月尽ねっとり白き保湿剤」
……普通ですね。
季語を変えてみましょう。
「そぞろ寒ねっとり白き保湿剤」
夏から秋へ、保湿剤を塗るような季節に移り替わったのだなぁ、という句のつもりですがどうなのだろう(やっぱり自分では良し悪しがわからない)。
「立待月ねっとり白き保湿剤」
月を待つようにあなたを待ちながら肌のケアをしていますよ、という句のつもりなのですがどうなんでしょうね(やっぱり良しあしがわからない)。
しかし最初の「九月尽皮膚科で処方保湿剤」よりはマシになった……と思いたいです。
最後、五句目。
「お嬢さま運動会はがむしゃらに」
季語は運動会です。
これは「がむしゃら」という言葉で説明せず「どうがむしゃらなのか」を説明した方がいいですね。
たとえばアンカーで腿を振り上げて限界まで走ったとか、パン食い競争でパンに届けと一生懸命ジャンプしたとか。
例えば
「優勝を背負うアンカー運動会」
優勝を背負っているのだから当然がむしゃらだろうとわかる(はず……だと私は思ったのだけれどどうだろう……)。
または
「運動会擦り傷舐める一年坊」
小学校にあがって初めての運動会で、一生懸命に走った結果転んでしまって擦り傷をなめている一年生という図を描いたつもりです。
擦り傷を作るくらい頑張った。
つまり「がむしゃら」というつもりなのですがどうでしょうね……。
以上です。
なんかずっと「どうなんだろう……」と思いながら自分なりに「こう直したほうがいいんじゃないか」とない脳みそを絞りながら考えていたのですが……ほんどどうなんだろう(おい)。
それに一句目で頑張りすぎて二句目以降あきらかに息切れして来てるのが体力ないですな。
もっと頑張って持久力上げないと。
と、自分を奮い立たせるためには役立った文章でしたが、みなさんにもなにか参考になるところがあれば……いいなと……(自信ない)。
こんなんですがこれからも頑張っていくので応援いただけたら嬉しいです。
では、応援してくださっている方々になにか良いことがありますように!
またなんかあったら載せるのでよろしく~!
おわり
改善できたらいいな~自分なりにボツ俳句の修正ポイントを考えてみた~ 音雪香林 @yukinokaori
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