任務報告書

CENTRAL ROSE

June Bride STORY

あるジューンブライドの晴れた日、

結婚式場では禍々しい気配が彼らに忍び寄っていた。



「あの親玉、手下を沢山を呼んだみたいね…パーティーはこうでなくちゃ」


「フフ…倒し甲斐がありそうな任務で、記念になりそうだ…ね?花嫁さん♡」



「その呼び方やめて…」


ヴァンパイアのアヤは冗談を言う神父のルカスを睨んだ。

冗談を言いながら神父のルカスは、敵に銃を向ける…


バンッ!とルカスの銃こ銃声と共に、魔物が彼らに襲いかかる。



アヤが魔物を潰してその辺に投げ捨てた。

グシャ…


「クソッ!よくもオレ様の部下を!!」

敵の親玉が怒り、足の触手をルカス目掛けて振り回す

咄嗟にルカスが避ける。

その瞬間、銃が触手に当たり手元から離れて宙を舞う…



「っ…!!」


彼女がそれに気づき、ひらりとジャンプして銃をキャッチする。

パシッ!


そのまま落下しながら敵目掛けて銃を撃つ。

バンッ!!


「グアァアアアッ」



ルカスがアヤを受け止める。


「ワァオ♡お見事!まさかキミも銃が使えたとはね?」



「見様見真似よ、にしても…随分と集中力が足りてないのね?

大切な物は手放さない事って、貴方のお父様に教わらなかったの?」



「ふふ、こんなに綺麗な花嫁さんがいたら

見惚れて油断してしまうに決まってるだろ?」


「ハイハイ、お褒めいただき光栄です。」


呆れて腕の中で目を逸らすヴァンパイア。


「まさかブーケトスより先に、

花嫁トスを体験しちゃうなんて…俺って運がいいね」



「じゃあ運のいい花婿さん?

ヒールで動き回るのが大変なの…そのまま走ってくださらない?

私が奴等を全部撃ち抜いていくから」



「了解、綺麗な花嫁さん♡」


教会に銃声と祝福の鐘の音が鳴り響いていた。

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