第三章 命を無駄にするな。蛙よ、大海を知れ。

※ここまでのあらすじ(2)

仲間の奇行にキチゲがカンストした「勇者ヤマト」は、パーティーの解散を宣言した。

翌日のCランク冒険者昇級試験の試験官を務めた際には、その鬼畜っぷりを存分に発揮して、女を二人泣かせたあげく魔族をフルボッコにして周囲にドン引きされる。

そのまた翌日には、二人の女性を全裸に剥いて体の隅々まで弄り、密室に連れ込んだと思ったら、不審に思った門番を憲兵団団長という肩書を利用して恫喝し、無理やり町へと潜り込むと、更にそのまた翌日には別の門番をボコボコにして準貴族の家宅へと侵入。家主と従者を精神崩壊させてそのペットまでもその手中へと収めた。


そして同行の魔法使いを猛獣二人の元に置き去りにして帰還した勇者ヤマトは、事件の書類整理に追われていた。

その時、転生者を名乗る男がギルドで職員に暴力を振るう様子を目にする。

その男に対してヤマトは無理やり肩を組んでこう言った。

「ようブラザー。まずは俺と一緒に、軽く肩慣らしといかないか?」

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『異世界管理職・勇者』 ゴリ押しで何とかなると思った? それ、迷惑なだけだから。ソースは俺。 倉井典太 @tenta-kurai

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