護る

友未 哲俊

・・・ 🖋

               身  台  ピ

               を  風  オ

               風  が  |

               に  遅  ネ

               張  い  が

               る  ま  安

               九  た  値

               州  と  で

               の  ぶ  告

               母  カ  げ

               す  レ  る

               が  ン  大

               た  ダ  嵐

                  |




∮ 1句目:台風10号上陸の前日、立ち寄ったスーパーの棚を覗くと、ピオーネや巨峰が、何と日頃の三分の一以下の値段で並んでいました。見栄えも悪くなかったので、訳も分からぬまま、とりあえずピオーネを三房買い込んだのですが、一房を仏壇に供え、一房は冷蔵庫に預けて、残りの一房を味見しながら台風情報を観ていたら、農家のおばさんが完熟直前の桃を泣く泣く摘んで行く映像に出遭って、ああ、そういうことだったのかとはじめて気付かされました。

2句目:先週の予報では今日あたり過ぎていたはずの台風10号。おかげでスケ   

ジュールが滅茶苦茶です。

3句目:どんなに烈しい台風が襲って来ても、最初に九州が立ちはだかってくれるおかげで、此処、神戸に着く頃にはいつも勢力が大きく削がれています。その姿はまさに、日本列島という我が子を身を挺して護る母親の如 …。感謝です。最初「九州の風に身を張る母姿」だったのですが、こうした方がずっと良い。うん。

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