学生時代の後悔と偽り続ける今の自分

夜宵恵

この後悔を抱いたまま、この先も偽り続ける

 人間なら一度は、あの時に戻りたいと願った事があると思う。


 仮にあの頃に戻れるなら、あなたは、どの時に戻りますか?

社会人なら学生時代、学生でしたら小学生か中学生辺りでしょうか。


私は・・・戻れるなら・・・あの選択をした日、支援学校に行くと選択した日に戻りたいです。



 皆さんは特別支援学級と制度ある事はしているでしょうか。

もしかしたら一度は聞いたことや目にした事があるかもしれません。

皆さんが通っていた学校にも「ひまわり学級」・「あさがお学級」など植物の名前が付いている教室が在りませんでしたか。

その教室が支援学級の教室です。


 支援学級に通うのは何らかの障害がある子達がほとんどです。

「通常学級の授業スピードに付いて行けない」「何らかの理由で学校に行けない」

「静かに授業を受ける事が出来ない」など様々です。


私自身、自閉症スペクトラム障害と言う発達障害を持っています。

自閉症スペクトラムとは「人とコミュニケーションを取るのが苦手だったり」「物事に強いこだわりがある」といった特徴があります。


それに加えて「言葉だけの複雑な指示や複数作業を行う事が苦手」などがあります。


 私は、現実、ネット両方で長年関わってる人達に、ずっと言えずに偽り続けている事があります。それは、中学時代は支援学級に通っていて、高校は支援学校に通っていたと言う事です。


 何故、未だに言えず、偽り続けているのかと言いうと。

理由は単純で自分が、支援学級、支援学級に通っていたと事を知られたく無かったからです。

もし、自分が障害を持っていて、普通の学校に通っていないと知られたら「相手に嫌われるのでは」「距離を置かれるのでは」と思っていたからです。


 ネット....、現実にも居ると思いますが、障害を持っていること、支援学級・支援学校に通っていたことを恥だと感じる人が結構います。

何故、そう感じてしまう理由としては、どんな事情があっても「健常者とは違う」

「普通の人とは、勉強面も行動も対応も違う」という事が分かってしまうからだと思います。


 私自身、人間は,,,,いや、日本人は「他人と違う事を嫌う生き物」だと考えているので、余計に恥だと感じるんだと思います。

実際に私自身が恥だと感じる中の一人ですし、支援学級・支援学校に通った理由が「クラスの勉強に付いて行く事が出来なかった。」 「学校に行くのが何だか嫌」という理由だったので猶更でした。


実際に中学、高校と通て、支援学級・支援学校の問題点や周りからどのように見られているのかが浮き彫りになり、分かってしまいました。


分かってしまったからこそ、あの時の選択を後悔していますし、やり直したいと感じてしまうのです。


 実際、数年が経った今でも、あの時「勉強をしていれば」「学校に行っていれば」「もっと努力していれば」何かしら変わっていたのでは? と、考えてしまいます。


この劣等感に似た考えは、今後もずっと付きまとって来る物になるでしょう。


なので私はこの劣等感を抱え込みながら、いつか本当の私自身を見てくれ、理解してくれる人に出会えるまで、自身が作り出した「みんなに好かれる私」を演じ続ける事にします。














  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

学生時代の後悔と偽り続ける今の自分 夜宵恵 @yayoikei

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ