小学校の夏休み。
内気な男子ゲンちゃんを誘いに来たのは、同じクラスの女子のレイちゃん。
外に遊びに行くのをためらうゲンちゃんを、やや強引に連れ出します。
でも、こんなふうにグイグイ引っ張ってくれる子でないと、家にこもりがちなひょろひょろしたゲンちゃんは、自分の殻を破って外に遊びに行けなかったでしょう。
夏休みの戸外は、暑い日差し、草や木の匂い、蝉の鳴く声。
遊ぶふたりの描写が素晴らしくて、子供の頃の夏の日がこみあげてくるようでした。
夢中で遊ぶふたりだけの黄金の子供時間。
そしてふたりは、不思議なものも見つけます。
それは、成長していく過程で脱ぎ捨てていくものの象徴なのでしょうか。
輝く夏の思い出として、消えず心に残り続けるようなお話です。
余韻もいいです。
ぜひおすすめします。
とても美しいショートストーリーです。
短いのでネタバレ回避の為詳しくは書きませんが、昔の夏休みを思い出しました。
虫取りとか、今じゃ絶対に嫌ですが、昔は楽しんでいたなぁとかを自然と思い出させてくれる情景を美しく描いています。
まるで当時を思い出すようです。
まぁ、私の記憶には、レイちゃんのような女の子はいませんが……(´;ω;`)。
兎に角すごく、美しくて切なくて感動しました。
この涙は感動して流しているのであって、別の理由で流れているのではありません!
最後に、この小説は、懐かしくも、美しく、ちょっと切なくなれる完璧なショートストーリーですので、全ての皆様にお勧めです!