我に秘策あり!


「ふっふっふっふっ、良い買い物をしたわ」



 私は買い物袋を下げたままショッピングモールを意気揚々と歩く。


 結局購入したのは白のフリルがついた水着だった。

 何故そんなものをと思う人もいるでしょうけど、このフリルが曲者だった。


 多分ワザとだろう。

 このデザインは胸をブラで引っ張り上げるような感じでそれだけでも十分に良いのだが、問題はブラのパットがわざと小さくなっていたのだ。

 

 知らない人もいるかもしれないが、一般的に水着のブラは先端がこすれたり目立たない様にパッドが入っている。

 これが無ければ布一枚。

 当然その突起の形状も何も分かってしまう。

 それに、揺れる胸先は敏感になってしまい、水などの冷たい刺激で起ってしまう生理現象もある。

 

 となれば恥ずかしい状態で公衆の面前に立つ事となってしまう。


 故にブラにはパッドが標準装備なのだ。



「まぁ、子供用のスク水には無いんだけどね」


 そう言いながら買い物袋を見る。

 この水着の本当の恐ろしさはこの白と言う所だ。


 白い水着は透けやすい。

 そして胸パッドが小さいと言う事は、先端がわざとずれると言う事だ。

 だが、それをごまかすかのように先端部分に設置されたフリル。

 近くで水の中でふわっとならないとその下は拝めない。


 そう、ここに必殺の悩殺する仕掛けがあった!


 もし、これが意中の人にだけ見せるとなれば?

 水の中でその実力が発揮されたら?

 更に私は水とかの刺激ですぐに起っちゃう体質ならば!? 



「完璧だわ! まだ誰にも見られた事のない姉のピンクのサクランボを水遊びの中で拝む。それは姉を意識し、そして帰りにはこの胸から目が離せなくなり、そのままご休憩へ!!」




 私はにんまりしながら家路を急ぐのだった。 

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