この作者先生は、流れるような文章で、つい最近亡くなれた、フランスの名優「アラン・ドロン」の、追悼文を書かれています。
作者先生が、相当の大ファンであった事は、このエッセイを読まれれば、良く分かります。
勿論、私も、「アラン・ドロン」出演の映画『太陽がいっぱい』は、よく、知っています。
ただ、驚いたのは、「アラン・ドロン」の妻の「ナタリー・ドロン」が出演した、映画『個人教授』の新聞広告で、この世に、こんな美人がいるのかと、ビックリしたものです。
当時、家が貧乏で、映画も、主題歌のサントラ盤のレコードも買えませんでしたが、あの憂いを含んだ彼女の顔の広告は、忘れません。
ユーチューブで、『個人教授』の予告編、見れますよ。
それにしても、「アラン・ドロン」の話から、「ナタリー・ドロン」を思い浮かべるとは、思いませんでした。
是非、御一読、下さい。
作者様の体験や心の動きが巧みな文章でつづられています。
光と影。
生と死。
それらは飽きるほど世の中の文章で語りつくされてきているけれど、やはり人はそれぞれ違う経験、違う感性ゆえに「その人ならでは」の「死生観」がある。
だからこそ読んでいて感心させられる。
けれどこのエッセイはそのなかでも逸品だと思う。
文章力が卓越しているからこそ、表現された経験や心のひだが読んでいる者にじわじわと沁みとおってくる。
人生経験の豊富さと高い文章力がセットになるとこのようなエッセイが書けるのかと脱帽した。
是非たくさんの方の目に留まるといいと思います。
最後に作者様へ。
素晴らしいエッセイをありがとうございました。