八月のルサンチマン
屑木 夢平
八月のルサンチマン
計算を違えた答案用紙なら入道雲のなかに隠せり
人生の模試でD判定だから三者面談してくれますか
八月は地獄の季節汗ばんだうなじに修羅の残り香を嗅ぐ
この夏のためにこさえたサンダルは露台の隅で秋を待っている
サイダーの炭酸が抜けてゆくように夏の余命を費やす午睡
ただ一人成長期なるおみなごは悩みをウインドミルで放れり
八月のルサンチマンは冷房の風に歯向かったから死んだのだ
八月のルサンチマン 屑木 夢平 @m_quzuki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます