呪う者は永遠に且つ軽妙に黄昏れる

最近、拝読出来ていなくて。

久しく拝読しました。

何となくですが、先生の心の暗闇を覗き込めた感覚です。私のうろ憶えなのですが、先生は幼い頃、身体が弱かったと聴いた憶えがあります。そこから武道家として成長して行ってとも聴いた憶えが。

であれば、この物語は先生が歩まなかったもう一つの世界の可能性であったかも知れないと感じました。

苛められてしまうと暗闇という帳が舞い降ります。

人はそれを暗黒面とか暗闇、或いは闇と名付けていました。

中々に皮肉が効いた終わり方でした。

どことなく西尾維新先生の小説の登場人物の様に仄暗さがありながら、軽快な明るさもまとう文学です。

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