課題1500から2000文字 ショートストーリー
ある日の朝の暖かい日差しの中で、特に変わらない日常を送っている町の住人と主人公の状況が変わる1日が記述されている。 その日の朝のことだった。主人公の名前はあえて公表しないが10代の男性であることと女性らしさを醸し出した男性だということが特徴として記憶しているのであった。主人公のアパートは木造3階建ての低層 建築であり 古くはないが新しくもない ありふれた デザインでその町に馴染んでいるような建物だった。主人公の住んでいるアパートから700m ぐらいの距離に新しいアパートができてその住人たちが引っ越しにもつを片付けているのを見かけた。新しいアパートの住人らしき女性が一人 見える その女性は白いセーターと夏用のスカートは入っていて白いスニーカーが光っているのが目に入る。アパートは 6階建ての中層建築のありふれた デザインであるが 程よい カラーリングのチョイスがセンスをのぞかせている。主人公はその女性を目で追いながら声をかけようか迷っていたが 結局やめにしてそのアパートの前を通り過ぎて自分の住んでいるアパートに帰った。彼の日課は部屋の片付け と散歩である。散歩は3km ほど 歩き 片付けは2時間ぐらい使うのだが 今日は新しい住人を見かけて少し浮かれているようだった部屋に入るとまず自分の荷物を片付けて 所定の位置に置き 洋服を片付けて カーテンを開ける郵便物が来るはずだと思い 郵便受けを覗くが何もないのでそのまま 埃を払って閉める ドアには鍵をかけてあるか用心のためにチェーンが二重にしてある のが 彼の 気の短さを反映しているような気がした。次の日 新しいアパートの住人が挨拶に来て 彼の部屋の前で 二人は出会うのだが彼は興味なさそうに対応し 彼女は すごすごと 帰って行った。その日を境に 彼は朝の日課である散歩を昨日の彼女のアパートの周りを回るルートに変更し それとなく ただ 不審者に思われてはかなわないという風にそそくと歩いていた。彼女の部屋はどこだろうと 考えて行ったのだか そこまでは分からない しかし 朝早く どこかへ出かけて行くような光景を見かけて なんとなく自分と同じルーティンを持ってるのかなと考えてもいたのだった。次の日 彼女が朝出かけて行くところに出くわした彼は 彼女が アパートの前の植木に何か話しかけているようなのを見かけて不思議なものを見るような目って見ていたが そそくさと 通り過ぎた。植物に話しかけて不思議な人だなと彼は ぼんやりと そんなことを考えていた。ちゃんと挨拶すれば良かったと 今さらながら後悔したが 遅きにも遅きで彼女は彼の方を向いて 軽く会釈するぐらいしか反応はなかったのだが 彼は嬉しそうにちょっと笑顔を見せた。彼の日常が変わったのはそれからであった。彼は部屋に花を飾るようになり その花に何か話しかけるような行動をとるようになった 何の話をしているかは彼にしかわからない。彼女は時々アパートの前で不思議な行動をとるのが日常的になっていたが 他の住人はあまり関わりたくないのか 彼女が植物に何か話しかけているのを避けるように彼女から すぐ離れて歩き出すのが常だった。彼は彼女の真似をしていたのかどうかはわからないが彼が部屋に花を飾るようになったのは彼女の行動からであり 彼がそのような行動をとることは今までなかったの だった。具体的に何が変わったのかは 彼自身の性格と行動からでは予測はできないのだが 彼女に対する行為がそのまま 花に対する代償行為として現実化しているような感じ も 見受けられた。これ以上語ることは彼のプライバシーの観点と安全管理から考えて適切ではないということを踏まえて このショートストーリーを終えることにしよう 最後に彼女が彼の部屋を出入りするようになったのはそれから3ヶ月後のことだったと記憶している。
描写練習 紙の妖精さん @paperfairy
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