課題2000文字から3000文字 短編小説

朝の早い時間に二人は一夏の家でのんびりした時間を過ごしていた、市川の家は南向きに面した窓 がたくさんあり 2人は 窓辺のソファーに座っているのだった。


一夏

「サハさんの考え方は普通だと思いますよ。それは多分 サハ さんの 家での普通の生活がそのまま 正確に性格に反映されてるような気がします。 サハさんの趣味は人間観察 だから多分 自分のことも よく観察してると思うんですよ 。それがひいては 自分の精神の 堅牢 さや 柔軟性を作り出してるんではないでしょうか?」


サハ

「一夏さんの意見を聞くのは初めてかな。意見というか分析 なんだろうけどそれは当たってるようで当たってないような気もするし 自分を観察するっていう言い方 が 何 か ちょっと 毒があるような気がして 一夏さんの独特なセリフだなと思いました。」


その部屋の花壇が見える窓際の廊下に連れられた ソファーに座って2人は静かな 会話のような 談笑 のようなことをしていた窓からは 朝日と浅雲 が見えて風はゆっくり流れているような感じであったが 雲が少し早く過ぎ去っているような気がする 新しい花は咲いてはいないが 花壇には 緑が生い茂り 朝日の光を反射してその 緑がキラキラと光っているのが見える。2人が座っているソファーは2人がけが2つあり 籐でできているがシンプルなマットが添えられていて モダンなデザインを形作っている。ソファーの前には小さめのテーブルがあり それは木でできているが 何の木材かはちょっとわからない おそらく 廃材か何か なのだが 木材の 材質 から見て 欅なのか 何なのかちょっとわからなかった。


一夏

「サハさん 何か飲み物 いりますか 紅茶かコーヒーかココアか 日本茶か 烏龍茶 かコーラでもいいですけれど何がいいですか とりあえず何でもあると思いますよ」


サハ

「コーヒーください ちょっとコーヒーを飲みたいです カフェインが欲しいんですよね なんか意味は無い気がするんですけれども カフェインを取って ちょっとぼーっとしてる 頭をすっきりしたいです 砂糖はいらないので ミルク、カップミルク でいいですからお願いします」


一夏

「分かりました 用意させます 暖かいのがいいですよね まああったかいもの 取れば少しはリラックスできると思いますよ人間って意外と緊張すると眠くなるんですよ 知ってました?」


サハ

「いや知りませんでした普通 リラックスすると眠くなるんではないのですか? 私はあったかいものを飲むと元気が出るんです まあ 普通ですけどね」


一夏

「ところで今回の雑誌の企画 なんですけれども サハさんのイラストと文章がとてもよくまとまっているっていう 編集者の声とか編集部のメンバーの感想とか聞いて 私もちょっと興味を覚えたので読まさせてもらいました なかなか 複雑な心境で書かれたのか分かりませんが難しい内容です シンプルな文章で書かれていたので 読みやすかったですが難しかったです わりと 難解な内容だったですね ああいった文章って得意なんですか いつもは割と時事的な話とか多いような気がするんですけれどもなんか今回はちょっと特別な感じがしてそれも なんか 華やかさ というよりも 静謐さというか 静けさが文章というか 文体の中にあるような気がしてちょっとドキドキしました。」


サハ

「読んでいただきありがとうございます 今回はちょっと編集から特別号の依頼だったので ちょっと よそ 行きというか特別な感じを出して欲しいということでしたので禅文みたいな文章になったんですが普段は普通ですよね 今回は特別号ということで 特別ですよ 特別感が出ればそれでよしということで OK もらいましたし」


コーヒーが運ばれてきて2人はコーヒーカップを持ってカップにミルクを注ぎ コーヒーを飲むのだが 朝から何も食べてない 二人はなかなかコーヒーが進まないのでだった。

コーヒーのミルクがくるくる回るのを見ていた サハ少しおかしそうに微笑んでいた それを見ていた 一夏は楽しそうですね と声をかけるがサハはうっとりとコーヒーの中でミルクがくるくる回るのを見ていた。


一夏

「サハさん どうしました 何か面白いもの 見えますか」 と一夏が尋ねるとサハ は


サハ

「すみません ちょっと なかなか面白いものが見れたので ぼんやりしてました えっと いちかさんの言葉を無視してたわけじゃないです 本当に何て言うか 面白いですよね 渦巻きてくるくる回ってどっちに回すとか考えちゃって少し自分でもおかしいなこと考えてるなと思ったんですけれども すみません。」


一夏

「いいんですよ 楽しんでもらえてよかったです コーヒー 出して良かったな サハさんのそういうところとか普通なんですけれども ちょっと面白いの見れて 私 幸せ かもしれないですね そういう サハさんの不思議な行動とかって多分 本当に自然な感じなんでしょうね 特に気をてらしてるわけでもなく 普通の行動 なんですけれども 何て言うか 絵になるって言うか 文章とか 絵とか書くときに必要な武器になるんでしょうかね 面白いですね」


2人はひとしきり笑った後コーヒーのカップのうずまきをを2人で眺めるのだった。

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