朱に交われば赤くなるし、夏色に交われば青くなる

先輩の彩夏は妙に距離感が近くて、でもその魅力的な青はどこまでも遠くて、でも透の手を取る夏色はとてつもなく近くて……。

共感覚を持つ透が、全色盲の先輩彩夏に見た色を探す、一風変わった青春ストーリー。

透は自分に色はないと自嘲気味だったけれど、だからこそ他人の色がよく見えるし、それを綺麗だと心から思うことが出来たのかもしれないな、なんて思いました。

くすぐったくなるくらいに優しさと夏色に満ちた物語、堪能させていただきました!