第8話【最終話】 プロポーズ


 SE:ドアの開く音

 SE:床板のきしむ音

 SE:足音、近づく


 (ヒロイン、主人公にキス) 

「……ちゅ♡」


 SE:髪を撫でる音(耳もと)


 (ヒロイン声、正面から、密着、ささやき)

「ん……おはよ♡」


 (ヒロイン声、正面から、至近距離)

「寒いね……はぁ〜……ふふ、息真っ白」

「そういえば、体、痛くない?」

「昨日の夜は、その……」


 (恥じらうように)

「元気……というか、激しい……だったから」

「「それはお互いさま?」……そ、そうかな……?」

「わ、わたしは、そのぅ……やさしく、してあげたと思うんだけど……?」

「……え? えぇ〜……?」

「わたし、そんなに……? うぅ……」


 (ヒロイン声、右から、密着、ささやき)

「でも……」

「……きもち、よかったね……♡」

「ふふっ♡」


 (ヒロイン声、正面から、至近距離)

「あ……そうそう。いい香りでしょ? お茶淹れてきたんだ」

「ハチミツもたっぷり入れておいたから」

「ちょっと持ってて? わたしも、ベッド入りたい……」


 (ヒロイン、お茶の入ったカップを主人公に手渡す)

「熱いから、気をつけて?」


 (ヒロイン、ベッドに潜り込む)

「ちょっと揺れるよ〜……お茶、こぼさないよう気をつけて?」


 SE:ベッドがきしむ音


 (ヒロイン、主人公の左に座る)

 (ヒロイン声、左から、密着)

「ふふ♡ やっぱりキミと一緒だとあったかいな♡」

「……うん? あ、カップ? そう、一つだけ」

「たっぷりめに注いできたから、分けっこしよ?」

「お先にどうぞ?」

「あ、まって……? ふーふーしてあげるから……」

「ふ〜……♡ ふ〜……♡ ふ〜……♡」

「はい、どーぞ♡」

「……おいしい? ふふ♡」

「わたしにも、ちょうだい?」

「ううん、そうじゃなくて……」


 (からかうように)

 (ヒロイン声、左から、密着、ささやき)

「キミに、飲ませて欲しいな?」

 

 (ヒロイン、主人公に口移しでお茶を飲まされる)

 (ヒロイン声、正面から、密着)

「……んむっ!?」

「んっ、んく……♡ ……ごくっ♡」

「ぷは……♡」


 (あたふたした感じで)

 (ヒロイン声、正面から、密着)

「…………あ、あのっ!」

「飲ませて欲しいって、口移しって意味じゃなかったんだけどなぁ……!?」

「キミがこう……カップ持って」

「わたしがそこに口を付ける感じだったんだけどなぁ……!?」


 (悔しいけど口元がゆるんでしまう感じで)

「嫌じゃないけど……! ぜんぜん嫌じゃないんだけどぉ……!」

「いつからそんなにあざとくなっちゃったのかなぁ……!?」


 (絶句してる感じで)

「え……? わたしの真似、してるだけ……?」

「わたし……普段そんなこと、してる……?」

「な、なに、その目……? 「自覚ないんだ」って、そ、そんな……」


 (ヒロイン、ベッドに突っ伏して悶える)

「ふぐぅううう……!!」


 (ヒロイン声、正面から、密着)

「……はぁ〜……うぅ……なんだか、恥ずかしい……」

「これから、気をつけるね……」


 (キョトンとした感じで)

「……うん? え? いままで通りでいい、の……? ふ、ふ〜ん?」


 (にまにました感じで)

「そ、そっかぁ〜?」

「ふぅ〜ん?」

「うん……♡ わたしも、だいすき♡ ふふ、ありがと♡」


 SE:カップをテーブルに置く音


 (ヒロインの手を引いて、立ち上がる主人公)

 (ヒロイン声、左から、密着)

「ん? なぁに? え? 外行くの?」


 SE:ベッドがきしむ音

 SE:足音

 SE:床板のきしむ音

 (主人公とヒロイン、部屋を横切り家の玄関へ)

 SE:暖炉で薪が燃える音

 SE:ドアを開ける音


 SE:鳥のさえずり

 

「わ……眩し……雪、やんだね」

「空も晴れて……うん。いい一日になりそう」

「でも、大丈夫? 寒くない?」

 

 (ちょっと驚いた感じで)

「ど、どうしたの? 改まって、背筋伸ばして……」


 (主人公に改まった態度で呼びかけられ、ちょっと驚くヒロイン)

 (ヒロイン声、正面から、至近距離)

「え、あ、はい……なにかな……?」


 (主人公、ヒロインにプロポーズする)

「……! はい……! うん……うれしい……!」

「そういえば、ちゃんと言ってなかったね……」

「わたしからも、キミに伝えたい、な……?」

「わたしも、言っていい?」

「……ありがと」

「それじゃあ……」

 

 (ヒロイン、咳払い)

「んんっ」


 (真剣な声で)

「キミに、大切なお願いがあるの」

「わたしと、つがいになってくれる……?」


 (あたふたした感じで)

「……えと、つがい、っていうのは、その言葉のあやというか」

「うう、故郷の風習だとそういう言い回しをするの……!」

「も、もう一回、もう一回やらせて……?」


 (ヒロイン、深呼吸)


 (真剣な声で)

「わたしと、結婚してください」


 (愛おしそうに)

「はい、こちらこそ、よろしくね……♡」


 (ヒロイン声、正面から、密着、ささやき)

「……ねぇ、キスして?」

「……ちゅっ♡ ふふ」


 (ヒロイン声、右から、密着、ささやき)

「愛してるよ、あなた♡」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

【ASMR】ケモミミお姉さんと森の一軒家でイチャらぶスローライフするASMR 森上サナオ @morikamisanao

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画