「夏休みにだけ会えるあの子」を題材にした短編小説を募る自主企画、「夏休み短編小説大賞2024」……
こちらの企画主様、去年は「第一回存在しない夏休みの思い出大賞」なる企画をぶち上げ、数多くの「架空の夏」をこの世に顕現させていました。
僕もこの企画に参加する気満々で、しかし、応募締め切り直前になってカクヨムの自主企画への参加方法が分からず(小説情報編集画面の、自主企画を検索できない仕様なんとかしてくれ! 焦りながら延々スクロールした挙げ句目当ての企画を見逃して泣き寝入りするハメになったぞ!)致し方なく企画外で作品を投稿するという不手際極まりない結果に終わりました。
今年はやりましたよ(ド級のドヤ顔)。
テーマがいいですよね、「夏休みにだけ会えるあの子」ってぇのが。
僕たちオタク(クソデカ主語)っていうのは、「夏休み」も「あの子」も「だけ」も全部好きですからね。
僕の大好きな漫画『ふたりエスケープ』(一迅社 作:田口囁一)の第2巻で、主人公のひとりである漫画家の「後輩」が白ワンピースに麦わら帽子姿で、こんなセリフを口にしています。
「心はいつも“あの夏”に囚われて その傷跡をいじりながら生きてるんです」
僕たちの在り方を的確に言い表していますね。
今回投稿した作品はマジでコレです。
この概念でしかないです。それ以上でもそれ以下でもないです。
ちなみに僕はヨルシカの曲が大好きです。
ヨルシカの曲はあくまでひとりで聴きたいのでライブには行きたくない、という派閥に属しているのですが、本作には、ほんのりと、いや、ほんのりって前もって言っておかないと恥ずかしいくらいにヨルシカっぽい感傷マゾ的な自己憐憫とエゴを散りばめています。
実は今回投稿した作品は、以前アイディアだけ思いついて、長編で書いてラノベ新人賞に応募してやろうと息巻いた挙げ句に着工が遅れに遅れてお蔵入りしていたオーク樽香る5年熟成ものとなっております(「おく」で韻を踏んでみました)。
どうです?アルコールの角が取れてまろやかでしょう?
そんな熟成してんだか腐敗してんだか分からない本作が日の目を見る機会を与えてくださった企画主様に、改めて感謝を。