ほんの少しの勇気を……読者だけど親友として背中を押してあげたくなる!

もどかしい。
本当にもどかしい。

リアルで触れそうな感情。
あぁ、少し違うけれど、遠回りしたよなぁ、とか。こういう感情ってあったよなぁ、とか色々、同期してしまうくらい、感情に寄り添ってくれる作品で。

エンディングは、この時点ではビター。
でも、これで終わる二人ではあって欲しくない。

その未来は読者に託して……?
この余白すら感じさせる、珠玉の短編。深い。だからこそ、主人公達がもどかしい。
この作品を読み逃すのは、本当にもったいない。

あぁ、本当にに親友役として、君達の背中を押してあげたい。
没入感、シンクロ率が高い短編なんです。


なおカクヨム公式自主企画「怖そうで怖くない少し怖いカクヨム百物語」に参加作品ということで。
純粋なホラーがきっと多いと予測しますが、こういう作品が読めたことに感謝。

怖いの定義を狭義で捉えていない。書き手としても勉強させていただいた一作です。