奇妙に明るいガラスの部屋の中から出られない。そんな恐怖感。

何がどう怖い、という具体的なレビューにならない。言葉には表現し難い恐ろしさを孕む作品です。
ガラスの部屋。透明に眩しく、物理的には闇を宿すような舞台ではありません。なのに、そこは明るく透明なまま言いようもなく忌まわしい場所になる。その奇妙な明るさが、一層の不気味さを煽るのです。
わかりやすい恐怖系描写の全くないまま、独特な情景描写で不穏や闇を醸し出す作者様の感性。いや、怖い……是非多くの方に味わっていただきたいホラー作品です。

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