第3話 パワハラ医、その他のスタッフの陳述
1、第2話では栗原理事長の陳述に関連して、小山・正木両看護師の監督官への陳述を記載したが、本話ではそれ以外のスタッフの方々の陳述を摘示して、栗原理事長の主張の真実性とこれとの関連における正五郎へのパワハラの存否を検討してみたい。つまり、2021年1月7日の手術に栗原理事長が立ち会い患者さんの止血をした事実はなく、それは栗原英治君の虚偽の陳述であるとの確信を持つ筆者としては、病院スタッフで栗原理事長の陳述(2021年1月7日の手術に自分が立ち会い止血したとの陳述)を肯定する者は同じく虚偽に加担する者であって、この虚偽の陳述とパワハラを否定する陳述とは、社会的観点からはほぼ一対一に対応するとの認識を持っている。即ち2021年1月7日に手術室に居ないはずの栗原理事長がそこに居て手術に立ち会ったと述べる者は、ほぼ全てパワハラは無かったと述べる者と重なると考えているのである。以上のように、理事長サイドに立っているスタッフの主張は根本的部分において信用できないというのが筆者の立場であることをお断りしておきたい。つまり、理事長が立ち会ってもいない2021年1月7日の当該手術に立ち会い、患者さんの止血行為をしたと認めるスタッフは、ウソをついているのであって、その人物がパワハラが無かったと言っても、私の立場からは到底信用出来ないのである。
2、さて、2021年1月7日の当該手術に理事長が立ち会ったとの、この虚偽の陳述を積極的かつ明確に認める医師のスタッフは、さすがに一人を除き存在しない。一人というのは、息子正五郎が「決して許さん!」と名指ししていた人物で、健康を回復してから、必ず訴えると断言していた人物である。そのパワハラ男の陳述を、再審査庁から送られてきた資料集に見てみよう。このように筆者が淡々と書いていると、読者の方々は筆者が冷静であるように思われるかも知れない。が、本心ははらわたが煮えくり返っているのである。
①パワハラ男曰く「~南埜先生には、血管縫合の経験もなく、それをやり遂げる自信もないということでしたので、私は、別の血管縫合を出来そうな医師を呼ぶことを提案し、実際、八田先生、栗原理事長がやってきました。私は血管縫合の経験はありませんでした。私は、八田先生が来られた時点で、私のすべきことが無くなりましたので、手術室を退出しました。~」(労働基準監督官への陳述。日時の記載が見つからなかったが、小山・正木両看護師への聴取の前後と思われるので、2022年7月上旬と思われる。後日確認する)
②正五郎が鎖骨の裏の癒着していた血管を傷つけ、急の出血に驚いて、「外科の先生呼んで!」「八田先生呼んで!」とスタッフに頼んだ緊迫下と随分異なる状況が、パワハラ男によって述べられていて、いかにも冷静な先輩医師としての対応が語られている。が、読者の皆さんはどう思われるであろうか。この男が人前で正五郎を激しくののしり、手術ミスで落ち込んでいる息子正五郎を執拗に追い詰めていったのである。来るはずのない栗原理事長がやって来たという、理事長に好かれるための軽薄な点数稼ぎの陳述だけでも、この男がどんな人間であるか分かるであろう。もちろん私は、この男の陳述を全く信用していない。小山看護師と違って(彼女は「思いますが、よく覚えていません」との表現をとっている)、【理事長がやってきました】と、理事長の手術室への入室を断言しているところも、この男の立場を象徴していて何とも不快で、怒りが込み上げてくる。
後に述べるが、パワハラの存在を否定する陳述に接すると、親として正五郎を助けられなかった後悔に
正五郎へのモンスターパワハラと、順心病院理事長栗原英治君の不可解な言動 南埜純一 @jun1southfield
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