王道を進むは、ただの若者。

設定や始まり方としては80年代から続く超王道、勇者の血筋の16才が魔王討伐の旅に出るという古典文学の域にあるほどベタなものだが。
主人公は熱血漢でも英雄願望のある少年でもなく、良い意味でかなり現代ナイズされたとてもリアルなふつうの16才、気だるそうに『そういうものだから』という感じで内心で文句を垂れながらも旅に出るのは好感が持てた。
古典的な王道設定を現代的なふつうの若者がどう向き合って進んでいくのか、そういうギャップ部分を楽しめる作品となっています!