このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(526文字)
もう二度と繰り返さないで欲しい。忘れないために、読んで欲しいと思う作品です。
時を止めたように佇む、人のかたちをした灼熱の影。そこに恐ろしいまでに凝縮された死の熱に、どこまで想像が働き、行き届くのだろうか。万感の思いが込められた八月の空。忘れてはならない過去があります。戦後という過去の言葉も、いつかは戦前という未来の言葉へと変わるでしょう。私たちが今を生きる以上、脅かされつつも、平和の名において生かされていると、確と心に刻みたいです。これからも、この先もずっと――この綺麗な空を守るために。
「人の影が怖い」私はもうすぐにピンと連想するものがありましたまさにその通りでしたネタバレなんて安っぽいものではなく、それは本当に、忘れてはいけないもの記憶のなかに忘れられずあるからこそ知ることは大切です知らなければ心も動きません知って、感じて、そこから何を思い、どう動くか貴方にとってはもう父母の時代ではなく、祖父母の時代でもなく、その前の話にもなってしまったかもしれなくてもそれぞれにあったはずの「あの日」を超えて、あなたは生まれてきたのだから
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