廃線の先に広がる、ノスタルジックで幻想的な恐怖の世界が、じわじわと……

この作品は、主人公の透が悪ガキ共に追われて逃げ込むシーンから始まり、未知の世界での冒険が丁寧に描かれていきます。
特に、廃線のトンネルを抜けた先に広がるのどかな山里の風景と、ガスマスクを被った怪人の登場が強烈な印象を与えます。このアンバランスな情景が奇妙で怖いのです。人影のない里や怪人の存在が、物語全体に絶妙な緊張感と不安感をもたらしています。

ホラー好きな人に、ぜひともお勧めできる作品です。