私たちの物語

何かしらの小説を書いた者ならば懐かしさと物悲しさが心のなかに浮かんでくるであろう作品です。
これはまぎれもなく、私たちと私たちの相棒たちの物語です。
そこはかとないノスタルジアを感じさせるのは、文体の力でしょうか。
とても優しい書き方であたたかく、そして素敵でした。
設定だけ、あるいは書きさしで置いてある作品は誰しもあるはずで、これを読むと、ああ、あの話を完結させないとなぁという気持ちになります。
このような作品を読ませていただいて、創作をたしなむ者としてありがとうと言いたいです。