第8話発行所所長に会う

「サケハウマイ!」


「うぇ〜い!飲まなきゃやってられねーぜ!」


「あんたたちイケる口ね〜もっといくわよ〜」


「「「オォォォ・おぉぉぉ!!!」」」


 背景皆さま、俺とカムルは別々でどうやら俺だけが魔境にいるみたいだ。カムルは目をサングラスでかけた赤髪の外国人と舌や唇、耳や瞼などいろんなところにピアスが付いてあるチャラそうな金髪の男に別室に連れて行かれて楽しんでいるようだ。何故こんなことになっているかと言うと、俺たちは発行してもらった許可証を貰って迷宮ダンジョンに行こうとしたんだ。そうしたらさっきの男性の人が「ボスがあんたらを呼んでいる。来てくれ」って言われて連れてこられて俺とカムルは別々で案内されたって感じだ。

 さっきはカムルの様子を言ったが俺の方は…


「………」


「………」(汗)


 頭が坊主で目や爪、肩や背中など身体全体に時計や矢印の入墨みたいなものを入れてある筋肉質な男性と向き合って、この無言の間がかれこれ30分近く続いています。体感だから実際はもっと短いかもしれないけれど……この地獄の時間を終わらすために取り敢えず話しかけてみようと思う


「本日はお日柄もよく…」


「…………」


「………」(涙)


 言葉が思い浮かばねぇ…

 だって相手は初対面とはいえインパクト強い人なんだぜ。しかもずっと無言だから何すればいいか分からねぇしよぉ…………誰か…助けてくれ…


 そう思っていた時、受付をしていた女性(汐里しおり)がさっきの男性とともに来た(ちなみにこの男性の名前は『みちる』。満はさっき俺を置いたらすぐさまどっかに行きやがってた…)


 俺が恨み言を心の中で念じていた時、汐里が声を出した


「お父さん!お客さん来てるよ!起きて!」


「え!?」


 汐里が目の前のイカツイ人をお父さんと言ったことに驚いた瞬間、汐里は身体を揺すって起こしていた。だけど、揺さぶりが小さかったからなのか反応はなかった


「むぅ〜お父さんめ、起きないつもりか!ならば!ゆくのだ!お父さんを起こすために作ったアーミーズよ!」


 そう言うと彼女たちが入ってきた扉から軍隊のように列を形成しておもちゃの集団が現れたのだ。歩兵に司令官に戦車に、戦闘機、そして陸地のはずなのに船まで…それはまさしく現実にある軍隊の装備を全ておもちゃに変えて現実に持ってきたかのようだった。


 そして彼女の「発砲!」の一言で全てのおもちゃから弾のようなものが一斉射撃されたのだ。これってジョ〇ョのス〇ンドじゃね?と思うも、そんな設定たくさんあるよねって思い、考えないようにした。


 発砲された弾が男の人に当たる寸前、その弾は全て空気中で止まったのだ!それは時間を止めるでもなく、静止するでもなく、まるでその場に留まっているかのように止まったのだ。そして、弾止めた張本人はをそれ一つ一つ摘んで取り、全て外に放り込み、声を発した。


「どうしたんだ?」


 その声は例えるように言うなら、とても低く、だけどカリスマが溢れるようだった。その声に聞き惚れていると汐里が話し始めた


「お父さん!お客さんだよ。あの許可証の人!」


「………あぁ、アレか。わかった。あとは俺がしておくんだな?」


「そうだよ」


「わかった、ここまでありがとな。そしてお前はどうしたんだ?満」


 親子としての会話が終わり、職員との話のように声色を変えてその人は言った


「犯罪組織『国日戒団』のNo.4であるキリウスとの接触した人物である彼の案内と、『国日戒団』に並ぶと言われてる組織『花立六道』『空海覇』『原』のうち『【断罪神】シーツィ・リター』の手によって『花立六道』のうち2人を断罪、1人に後遺症レベルの傷、さらにその場にいたもう一人に恐怖を刻み、そしてそれに連なるようにいた下の者のうちの大半に恐怖、後悔、憎悪を刻み込んだようです。今、正常なのはその場にいなかった残りの2人と部下どもだけなのでほぼ壊滅状態です」


「やはりヤツは異常だな………他の情報は?」


「はい、冒険者ギルドのチームではTOPである『五天武人』の方々がXランク魔者複数体の討伐に成功したようです。また、死者は出ていないそうです」


「そうか、やはり彼らもなかなかに実力がある」


 ……………俺は今、頭の中の整理が追いついていない。あの『国日戒団あいつら』レベルがまだいるのかよ…というのかそれLevelを壊滅ってなんだよ。ていうかそれを一人でやったのか?いや、違うよな?流石に一人じゃないよな?もし、一人でやったならどんだけ怪物なんだよ…

 というか『五天武人』の方々Xランクでも冒険者ギルドのチームNo.1のの方々じゃねぇか…X級を倒すなんてチートすぎるだろうがよー…


「他の情報はあるかい?」


「いえ、今のところ届いている情報はそれだけです」


「わかった。ところで君、アレにあったんだって?『国日戒団』に…」


「はい」


 俺のその返答に男性は空気が揺れる程の圧を出し、その圧によって窓を割り、目の前が机が捻れた


「ボス、お気持ちはわかりますが圧を抑えるべきかと…」


 そう発したのは満だった。俺は満の言葉を聞き、後ろを向くとカチャと音がした。俺はなんなのか分からず、満の次の一言で初めて状況理解した


むらさきさんと、ダイさんが客人の首を切り飛ばしてしまいます」


「!?」


「そうか、すまない。国日戒団のNo.1と思われる人物に妻を殺されたもんでな…つい…」


「ボス、日を改めますか?」


「いや、それは彼に悪い。君、悪いんだが簡単に話してくれるかい?」


「はい、家にいたら不法侵入してきて英国イギリスだっけ?それと会った」


 俺はそれだけ言った


「そうだったのか、すまないな。汐里〜ちょっと来てくれ」


「もうなに?」


 男性がゆったりと呼ぶと汐里が出てきてこう男性は言った


「許可証を渡して説明してあげてくれ」


 その男性からの言葉に汐里は戸惑い驚きながら言った。


「えぇぇ!?急に投げやり!?ちょっと、もう少しね……あぁぁぁ!!!もういいわ!取り敢えず来て!渡すから、あとお父さん。さっき『アムル』さんが来てたよ。なんか新しい迷宮ダンジョンを見つけたんだって…」


 そのことを聞き、男性は待っていたぞとでも言いたげな雰囲気で「あぁその話を済ませるために今彼らの対応をお前に任せたんだ。」こっちの方が重大案件とも取れるからな…」と男性は言って、部屋から出て行った


俺は呆気にとられたが、それを横に汐里が「もうお父さん!!!」と言っていたが諦めたらしく、こっちを向いて説明を始ようとした。


「まぁ待て」


と満がが言い、「あの子も呼んでおこう」となって、カムルの下へ向かった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

魔法とテロリストと闘争でありふれた現代で天使の女の子を拾いテロリストと戦う話 すー・パーンプキーン・ターコ @su10

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ