そのヤバさに誰もが慄く、衝撃のコズミック・ショートノベル。


 誰もが「ヤバい」とだけ評する存在、ヤバき者。
 平穏を求める性質だが、そのヤバさ故に誰も彼を理解することが出来なかった。

 宇宙の統一に成功したそれなりにヤバい者、統一之助は思惑を持ちながらも彼に接触。
 しかし、互いが持つヤバさ故に打ち解けあい、予想外の絆が結ばれることになる。

 ヤバい彼らの友情は永遠に続くものと思われたのだが……



 これは果たしてSFなのか?

 雰囲気はSFだ。展開もSFだし、読後の感覚も未知に触れたようでSFではあった。
 SF以外に入れたら、SF以上に違和感があるだろう。

 しかし、これはSFなのか?

 なんたってヤバいのだ。説明のための語彙力が急激に失われてゆく。
 強いて言葉をひねり出すなら、コズミック友情物語。そんなところだろう。

 理解は及ばなかった。でも彼らだけ理解できているなら、それで良いのかもしれない。