妻に手酷く裏切られた男。
そのショックは激しく、彼の人生は落ちぶれていくばかり。
どうしてこんな事になってしまったのか?
これからどうすればよいのか?
2つの問いを同時に解決すべく、男は答えを知る人物の元へ向かう。
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メタなタイトルと比較的軽いテンションから読み進めていったが、
「鶏が先か、卵が先か」を思わせるなんだか哲学な話になっていた。
登場人物の辿る道は、創造主たる作者が生み出した運命であるが、
その運命の行き先を決定づけたのは登場人物自らの行動によるものという視点が描かれる。
まあキャラの行動について「彼(彼女)がそう望んだから」と述べる作者もいるようで、
仮に創造主が過酷な運命をもたらそうと、自暴自棄になるべきではないという教訓が、この作品には含まれているのかもしれない。