第34話 『034 ニーナもスキル』

『034 ニーナもスキル』


「私も身体能力強化のスキルを得られました」


「やはり2人とも得られた、良かった。まあニーナの場合は俺とは違う。俺は身体能力強化しないと死んでしまうくらいに弱いけど、ニーナはすでにAランク冒険者の強さだからな。そこから身体能力強化されるから、もっと強くなる」


「よし、私もトロールと戦闘してやろう」


「もう意味ないよ。帰ろう」


「せっかく隣町に来ましたので、ご飯でも食べたい」


「そうだな、ご飯にしようか」


依頼は達成したし食事にした。


体力を使ったのもあるので美味しく食べた。


ニーナは満足顔である。


帰りになった時にニーナに変身してもらった。


転移魔法が俺にはあるのだが、依頼の内容によっては転移魔法が制限されることがある。


「帰りは徒歩の必要はない、馬車でもいい。でもニーナの背中に乗りたい」


「よろしいですよ。変形します。どうぞお乗りください」


「わあああああ、狼だああああ!」


「ごめんなさいね、驚かして」


隣町の中で急にニーナが狼姿に変形したから、見ていた人がびっくりしていた。


目的のスキルはゲットしたから帰りは背中に乗って山を走る。


速いです。


馬車よりも圧倒的に速いです。


徒歩とは比較にならない時間で町に帰りました。


背中の感触は体毛がふさふさしていて、柔らかい感触だった。ニーナに触れている感じであった。


本来なら主人公の勇者パーティーが達成するイベントの依頼だったはずだが、悪役貴族のガイルでも達成できたのは大きかった。


勇者パーティーが死んだので設定が変更されているのかは不明だな。


勇者パーティーが手紙を届けた時は、とても喜んでくれた。


勇者パーティーは町でも国で信頼はあるし、英雄的な存在だから国王からも信頼はあった。


ただ勇者パーティーは死んだので、ストーリーは大きく変更にならざるを得ないだろうから、俺にもチャンスはあるってことだ。


それともゲームのストーリー上でガイルは絶対に死ぬ設定になるのかは、これからの俺の行動で決まる。










ニーナと2人っきりでカフェにいる。


ニーナは俺を運んで疲れているのでカフェでコーヒーを飲む。


そこでニーナから俺に疑問があるらしい。


「ガイル様について聞きたいのですが、依頼についてやトロールにも詳しい。凄く不思議に感じました。まるで知っているかのように」


「そう思ったか。それじゃあ話そうか俺のことを」


ニーナにはここまで転生したことは黙っていたが、さすがにバレてきたっぽいから、すべてを話そうと思う。

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悪役貴族に転生した俺は、死亡ルートしかなかったが、ゲーム知識と魔剣で破滅を回避します。気づいたら悪役クズよりも人助けになって感謝される おーちゃん @mio226

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