第33話 『033 トロールと対戦』

『033 トロールと対戦』


俺が一騎打ちしたのはニーナに万が一でも重症となったら俺も困る。


オーガ斬りで勝負を挑む。


トロールは俺が敵だと察知すると、こん棒を振ってくる。


地面に穴が。


攻撃力は化け物級だな。


こん棒に当たれば俺は即死もあり得るので、緊張感がある。


ゲームなら死んでもまた開始すればいいが、この世界では蘇生はわからない。


蘇生魔法と蘇生アイテムは存在するだろうが、今は持っていないので死んだら終わりだ。


こん棒が大きすぎる!


振り回すから接近ができない。


このままだと当たるリスクがある。


だからと言って接近もリスクがあり、俺は迷いがあった。


ゲームでは勇者パーティーを使っていたから、今さらながら勇者のステータスの高さに頼っていたと実感。


しかし俺には有利な点もある。


それはゲームでトロールと戦い、動きや弱点も研究していた点だ。


こん棒を大きく振り下ろすのは3回に一回だけだ。


そして振り下ろすとその後に動きが停止する特徴がある。


つまり回数を冷静に数えて行動すれば、俺が有利になる。


ここまで何回かのトロールの行動を観察したら、ゲームと同じだった。


よって3回で大きく振り下ろすので、トロールは動きが停止、そのタイミングで接近するのがチャンスだ。


「一回」


「2回」


「3回、よしここだ!」


動きは停止したタイミングでオーガ斬りをトロールの下半身に命中させる。


するとトロールはダメージは受けて悲鳴を出す。


そこからオーガ斬りを連打で倒れる。


「討伐したな」


ゲーム知識があったから討伐はできたが、知らないともっと苦労しただろう。


「おめでとうございますガイル様! トロールはぶっ倒れました。ダンジョンを抜けられそうですよ」


「この先に出口があるはずだ」


予想通りに出口があった。


出口から出ると隣町が見える。


普通に歩くよりも圧倒的に近いな。


隣町に到着して目的の家に手紙を届けた。


これで依頼は達成だな。


「手紙ありがとう」


「どうも」




身体能力強化スキルを得ました




名前 ガイル

職種 貴族

体力 40

魔力 40

攻撃力 40

防御力 40

素早さ 40


魔法

転移魔法



スキル

詐欺

強欲

オーガ斬り

身体能力強化


武器

魔剣ライゼン




しっかりと身体能力強化が得られる。

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