ぐっすり眠りたい



 この気持ちは何と言えばいいのか、満たされていないからとでも言おうか。

 ネットサーフィンを続けていたら、もっといいものがあるはずって求めていると、気づけば虚しさが後ろから追いかけてくる。


 立ち止まって見て、きっと引っかかる言葉があるはず。

 膨らませて見て、それが満たされない気持ちを救ってくれると思う。


 この世界はどんどん拡張している。

 それは広がっていく宇宙と同じで、でも、宇宙にはどこかに壁があるらしい。本当か知らないけれど面白そうだから信じてはいる。


 壁がなければ死ぬことができない。

 広がり続ける好奇心には、いつか終わりはある。

 けれどそれを宙ぶらりんにして、ただ追い求めているといつの間にか今日みたいに眠れないまま、夜が明けてしまう。

 どこかで歯止めをかけて、引っかかった一言だけでも味わって眠りたい。

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わたしの独断と偏見の妄想小説と時々ポエム(創作) 春野 セイ @harunosei

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