君のことだけはどう頑張っても忘れられない

一人の女の子の瑞々しく、醜く、美しい感情がただ丁寧で繊細な筆致によって描かれていた
彼女の苦しさが読み進めるたびにありありと伝わってきて、自分の心臓までぎゅっと何かに掴まれるような、そんな心地を覚えずにはいられなかった
彼女はこれからも生きていく
その道が辛く苦しいものであることはきっと変わらないだろうし自身も分かっているだろう
それでも捨てられない過去を抱きながら前を向く彼女は強く、美しいと思う