俺(たち)の物語

文化播種船という設定が秀逸です。無茶苦茶に格好良い。
そこで繰り広げられる話は、創作者の多くに刺さるのではないでしょうか。
私も刺さりました。
「ぜんぜんオリジナルなんかじゃない」、それでも「俺が書くしかねェんだろうが!!」
という3話目での主人公のことばはとても熱いし、そのあと、出てくるキャッチの回収も無茶苦茶に格好良い。
また、書き始めた後の句読点をすべて取っ払ったつんのめるような文章もとても素敵です。
それに話の繰り広げられ方や、オチの部分も本当に秀逸です。
ハイパーリンクと過去作を用いる試みも、ハイパーリンクで最終的にこの作品の表紙に戻る仕掛けもWeb小説であることを活かした面白いものでした。
単純にすべてが面白いし、エンターテイメント作品として秀逸でした。