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上智は同盟国(ドイツ)のものだからそうかもしれないけど立教は差し押さえられて文系は解体。関東学院と青山学院は明治学院に吸収(その上で関東学院は旧制航空専門へ)だし。
それとはともかくいわゆる欧米コンプって1990年代に消えたような気がしますね。もう洋楽聴いてる10代なんて絶滅危惧種ですもん。完全にあこがれはK-POPです。映画もハリウッド映画なんて見られなくなりましたし。ポリコレ汚染がひどくて。東京ディズニーランドへのあこがれなんて今の10代・20代にはもう「無い」んですよ。
欧州も北米も経済的に衰退してどっからどうみても21世紀は中国の時代ですしね。移民を入れまくると日本のような人口減少とは別に軍事的にも社会的にも衰退してしまうんですよ。前線に行くのは貧困な黒人やヒスパニックが主じゃね。トランプは壁を作りたがっていますが米国という「帝国」解体はもう時間の問題つまり手遅れじゃないかな。
「異世界信仰」どうだろう。原宿が受けてたのもワシントンハイツ(現・NHK)という「異世界」があったからだけどもう原宿にはとっくの昔に米国文化はない上におっさんの街へ衰退しました。原宿駅前にあるのはなんと吉野家です。たぶん00年頃に欧米のあこがれは消えてもう24年は経ってるのでは?
逆に上海はこれでもかとアメリカかぶれしています。敵対国なのに米国へのあこがれが尋常じゃないのです。産油国もそうですね。彼らはモールを作りたがりますがモールの中身はバリバリのアメリカ文化です。UAEとかカタールとかクウエートとか。トルコは近すぎたんでしょうね。ちなみにロシアはソ連崩壊直後にマクドナルドやケンタッキーやタワーレコードに殺到するぐらいの米国かぶれですよ。なんでああなっちゃったのかね。2005年頃から急激にロシアは米国文化から離れていきます。
作者からの返信
こんばんわ。返信遅くなりました。らんたさんコメントありがとうございます。
この記事では上智の異世界感を取り上げたのですが、他の教派のキリスト教系大学も戦前は色々と味のある教育をしていて、それぞれの「異世界感」あったようですが、戦前の軍部による日本基督教団への再編や、それによる大学神学部や他の学部の再編成によって大いに影響を被ったようですね。立教や青山学院もそういう歴史を辿ったと初めて知りました。
戦後の文部省の影響下にあった時代と違って、私学ではかなりガチンコな宗教教育が昭和1ケタの時代位までは可能で、その時代の人はそこで教えられる欧米由来の価値観に割と精一杯生きていた時代の空気を感じたりしますね。
その時代に培われたものが、戦後国民をあげて欧米化する事=幸せだと思い込む事の前触れになったかも知れませんね。
欧米コンプレックスですが、90年代のイタリアブームを最後に終焉したようですね。私どもの若い頃はまだまだその余韻が凄くて、特に田舎ですからそうなのでしょうが、お洒落な人でないのは人にあらず、欧米(理想郷)への文化の近さで序列が決まるなんて空気が濃厚にありましたね。その熱狂は今では考えられないような空気がありました。
ブランドモノや輸入ものの消費行動とは別に、様々な社会制度も紹介されてました(フランスやドイツの先進的な試みなど)が、欧米コンプレックスが消えると同時に、日本が欧米をモデルに「目標」にしたものも一緒に消えたような気がします。(それと同時に東西冷戦の終焉もあったわけですが)その混迷が現代に続いてる気がします。
最近のK-POPブーム見てると、本当に戦後とは隔世の感がありますよね。飛鳥・奈良時代から平安期までの日本史をなぞるような、アジアへの文化の中心のシフトを感じますね。
4トラベルなどの旅行記を見てますと、昔あれだけキラキラ輝いていた欧州も何か元気がないですよね。そして欧州とアメリカが乖離してしまって、西側のリーダーシップが難しくなってる気がします。
アメリカも東西冷戦終結後に、金融資本主義への歯止めがかからなくなって、大量の移民や国内産業の縮小をやり過ぎたせいでああなりましたね。最近はラティーノ(ヒスパニック)の社会的影響力がかつてより増してますので、かつてのアメリカとは違う国になりそうです。
いくら少子化問題を抱えてるとはいえ、やはり中国の国力はこれからの時代に強いでしょうね。西側目線ですと中国共産党の国家統率力だけが問題にされがちですが、それ以上に中国は思想や文化の輸出などのソフトパワーにめっぽう強いのは伝統です。西側は中国のキリスト教宣教はブルーオーシャンの如く思われてますが、西側の影響力が相対的に下がると、中国のキリスト教版「諸子百家(百家争鳴)」が出現するような気がしてならない。
中国は歴史的に軍事力よりも文化力の方を信頼する国です。かつての西ローマ帝国がキリスト教化した4世紀末の時代と時代背景がよく似ており、国内の少子高齢化問題も相まって、一人っ子政策による老人介護の問題から中国共産党もキリスト教に妥協する可能性がある。(キリスト教は歴代中国王朝を倒した秘密結社と違って国家には逆らわない)ただ、無条件に妥協するのではなく、必ず政府を西側に乗っ取られない形でのやり方をするはず。となると、それまでミッションスクールに行きながらキリスト教を馬鹿にして来たワークニにも、日本海側から怒涛の津波のように、キリスト教版「諸子百家」が押し寄せて来て、大和政権から室町時代の日本史のような流れになる可能性は否定できませんね。
かつての原宿はかなり若者のお洒落なイメージがあったのですが、そこには進駐軍の拠点後だったのですね。
こういった「異世界」に繋がる場の存在によってえらく元気だった頃を思い出しましたね。
上海や中東の産油国は1ラウンド遅れでアメリカ文化やってますよね。90年代のロシアの西側ブームがありましたが、それでもロシアの一般層の意識は戦後日本ほどアメリカ化に馴染んでなかった気がしますね。
いわゆる東側諸国的なもののカウンターカルチャーとしてなら(欧州のカウンターカルチャーも)アメリカは強いですが、アメリカ文化そのものの性質がその辺りに強みが出てるような気がしますが、メインストリームとなると他国に伍する所がありそうです。アメリカという国の成り立ちを考えたらさもありなんですが。
長くなりましたがコメントありがとうございました。
編集済
第6話 FF10のディープ過ぎる考察色々のまとめへの応援コメント
FFってめっちゃ宗教色ありますよ。FF6のケフカのセリフってたしかまんま「悪魔 メフィスト」のはず。
「我ら被造物を無へとひきさらう永遠の創造 そんなもの なんになる?」
これってファウストが「時よ止まれ、お前は美しい」と言って天国に上った後にメフィストが捨てセリフを吐いた時のセリフです。このセリフ、ほぼまんまで堕天使ケフカの姿で主人公たちの目の前で言ってます。ケフカ、雑魚ラスボスですけど。
確かに一神教の文化ですけど同時に被造物としての抵抗というか神が作ったこの世界を知り尽くしたいという欲望。それこそが魔導士であり後に科学者と呼ばれる存在なんでしょう。だから西洋人の理想像の1人があろうことか悪魔と契約したファウスト博士なんでしょうね。
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さて中世ですけど中世初期っていきなり暗黒時代になるのではなく東ローマ帝国が旧ローマ帝国の3分2の領土を取り返しローマの役割はコンスタンティノープルになります。つまりローマ文明というのは単に東に移動したのです。確かにイタリア・フランス・英国は暗黒の中世に入ったのですが地中海文明はむしろ修復されていたのです。それをイスラム帝国がぶっ壊し地中海を分断させ地中海文明がようやく終わります。東ローマ帝国が弱体化し文明の主軸が完全に中国・唐やイスラムに移った時に初めてヨーロッパは「暗黒の中世」の世が本格がスタートし偉大なるローマ文明は滅んで魔導士や錬金術師たちはイスラム世界に移動してしまったのです。ちなみにこの時イスラム帝国にポルトガルとスペインまで奪われフランスは『ローランの歌』の世界になります。
作者からの返信
こんばんわ。らんたさん。またコメントありがとうございます。
凡百のライトノベルやアニメなどである特定宗教団体批判と違って、6までのFFシリーズは宗教批判にしても、表現がとても洗練されてますので、ゲーテのファウストとケフカ繋がりは気付きませんでした。(自分がファウストあんまり知らんせいでもありますが)
神ならざる人間がすべてを知り尽くしたい。中世の自力救済不可能のアウグスティヌス的な人間観が原動力になってそうですね。
ファウスト博士が西洋人の理想とは、捻じれを抱えてそうです。
さて、中世暗黒時代史観ですが、最近はあまり主張されなくなってますよね。西ローマ帝国崩壊からの1000年間の文明の衰退ではなくて、ローマ文明が東方に移動したのですね。コンスタンティノープルへの遷都もサーサーン朝ペルシャ対策ですし。東方が優位になっていく時代ですね。
東ローマ帝国が衰退して地中海の覇権がイスラーム帝国に移るのが、いわゆる「中世暗黒時代」の始まりなのですね。あまりその辺は知らなかったですし、昔の東ローマ帝国を無かった事にしてる、西欧中心史観からゲーム製作者の頭の中も最近の世界史にアップデートされてませんね。
それよりもアルプス以北のヨーロッパの地域は元々あったローマ文明が衰退したというよりも、一部の地域を除くとローマ帝国の領土の中でもかなりの未開発エリアが沢山あり、地中海沿岸地域は文明が東へ移動したのですが、北はそもそもあんまりローマ文明の痕跡がそこまでなかったというのが実情のような気がします。でも古代文明を「再生」させるという建前の科学文明擁護の見方では、諸事情であまりその辺を主張できない気がしますね。
東方に移動した科学者って、アテネのアカデメイア閉鎖の後にサーサーン朝ペルシャの学術都市に移住したアッシリア教会などの東方諸教会に連なるキリスト教徒の人たちですよね?後にアッバース朝のイスラーム帝国の科学文明の基礎を作る人達。
それにしてもそろそろ1000年の暗黒時代というのはクリエイターも見直した方が良さそうな歴史観ですね。8-9世紀から15世紀位までが妥当そうなので。
編集済
『トライアングルストラテジー』ね。よく覚えてますよ。1回目はひでえ目に遭いましたよ。婚約済みのフレデリカのために働いたら俺(主人公は)……。逃げちゃだめだってことですよね。
ということで領民を大事にするには己の愚かを認めて国を差し出す。その代わり領民は累進制度の健康保険制度に累進課税。つまり弱者のための政治を選ぶ。誰も飢えさせない。戦争の悲劇を領民に見せない。1回目のラスボスの軍門に下る。そういう選択をしたのです。ロラン王子と。それが善政なのだと。菅直人首相(当時)が言う「最小不幸社会」そのものです。フレデリカを婚約破棄して実行しました。婚約破棄が出来るゲームって本当にあるんですね。弱肉強食の世なんて地獄ですからね。これがハッピーエンドだとおもったのですね。
そういう福祉国家の闇を見てしまったのが3回目で真エンドだったのです。2回目の自分は単なる操り人形と化していた自分だったのです。
なお史実のポーランド=リトアニア王国ってウラル山脈の向こうから来たコサックまで従えてますから西でも東でもない「第三の道」を選べたし第三の道が見えていたヨーロッパ的に真エンドの国家だったような気がする。ゆえにチェコやポーランドと言った国々はもう東欧とは言わず中欧と言いますよね。
ちなみに旧スクウェア発売の『タクティクスオウガ』(1995)は旧ユーゴの悲哀が基になってるようですよ。
作者からの返信
こんにちわ。コメントありがとうございます。らんたさん。
トライアングルストラテジーの福祉国家の闇アレはなかなか凄い話でしたね。動画で実況を見ましたが、それこそドストエフスキーの「大審問官」のように食べさせてもらうために、国家主権も主体性も手放せって話で。領民を食べさせるために国家主権も放棄させるなんて話がエグ過ぎます。三国間の争いなのに、塩=国際金融を押さえてる国が主権国家というシステムを溶解しにかかる設定も。
ゲーム中でイラン(と教皇庁のミックス)のような宗教福祉国家が社会主義っぽい事をやってるのを見て、私どものような、旧ソ連があった事を覚えてる年齢層は「宗教は民衆の阿片」と言われて宗教が否定されていた時代にとても隔世の感を覚えるわけです。
史実のポーランド=リトアニア王国って、熱心な正教徒のコサックも抱えていたのですね。となると、真エンドは考察すればもっと西側的価値観の擁護エンド(民主制)ではなく、ロシアっぽい国(なぜかスウェーデンとミックスになってる)も包括した国際秩序を描くなんて結論もありえたかも知れませんので勿体ないです。
東欧ではなく、中欧。オーストリア=ハンガリー帝国のような感じですね。
コメントありがとうございました。
第1話 ギリシャ悲劇は市民の義務への応援コメント
というか「オイディプス王」の話は「やばかったら1人で抱え込まないで他人と共同で対処しよう」って事じゃないかな。
作者からの返信
こんにちわ。らんたさん。コメント遅くなりましてすみません。
ギリシャ神話のオイディプス王には様々な教訓の解釈があり、そういう解釈もありかと思います。が、どうもギリシャ悲劇のキモとなるのは、後のキリスト教神学などにも繋がるような「運命に縛られる人間」のような気がしたものでした。そう考えるとFFシリーズのメタファーなどでわかるものがあるのかなぁなどと思ってましたね。具体的にこうと書かなかったので曖昧な話になりましたが。
コメント励みになります。ありがとうございました。
編集済
第10話 デュエマの光文明はユーラシアをまたぐ宗教空間への応援コメント
知らなかった。そんなカードゲームあるんですね。でもメカニカル文明で光文明で資本主義。う~ん、どう見ても西側ですよ。ちなみに黄色・金色を南欧の人は使いたがるのです。ゆえにギリシャ・イタリア・スペイン・ポルトガルで見られます。ウクライナなどはブルガリアやルーマニアと一緒ですね。というか前も言ったのですがポーランド=リトアニア王国ですので事実上の西側ですよね、ウクライナって。強制的に17世紀に西側から東側にされた地域ですよね。たぶん黒海から文化が来てますよ。逆にモスクワ大公国はヴァイキングが建てた国なので全く違います。クリミア=ハン国だけは征服出来なかったのですが。ちなみにウクライナと言っても南方は旭川~函館並みの気温です。暖かいです。というか夏は暑いです。
逆にフランス・イギリス・ドイツのような北方は黄金を使いたがりません。ベルサイユ宮殿はともかく。ただフランスも南(地中海側)は金色使いますよ。北方はどうしても色まで暗くなるんですよ。ゆえに今我々が思い描く悪魔も北欧生まれです。南欧の悪魔は色を黒く塗っただけだったりします。角などがないのです。
※そうです。「ウクライナ」と言っても東部2州だけはロシア語が通じる地域です。悪魔について:カタコンベなどを見れば分かりますがほぼ悪魔が出ません。ローマ帝国がキリスト教を公認した時も悪魔は天使を黒く塗っただけです。角があって蝙蝠の翼を持ってというのはドイツなどから生まれました。(参考文献『黒い聖母と悪魔の謎』講談社現代新書より)中世ロマネスク文化で生まれました。「ベアトゥス写本」の段階でやっと『黙示録』絵が登場しましたが赤い竜と獣は登場してますがこの段階では悪魔は「黒き天使」なのです。スペインで生まれた「ベアトゥス写本」は8世紀という時間とスペインという場所のせいでもあるのですが光が物理的に強すぎたのです。なお「悪魔と言ったらこれ」ともいえるバフォメットが登場するのは十字軍の頃です。1307年におけるテンプル騎士団に対する異端審問の裁判記録に登場しテンプル騎士団は火刑に処されます。
作者からの返信
らんたさん。コメントありがとうございます。返信が遅くなりました。
光文明の件なのですが、この記事を書くのに思いついたのは、金箔を貼られたイコンでした。らんたさんが言われるように、確かに南欧辺りは金をあしらった教会の装飾は多いと思いますが、それらはデコレーションな感じで、なんかこうダイレクトにキンキラキンが好きそうな、中東やロシア世界の感覚とは違うなぁと感じてたのですが、主観的なものだったのかも知れませんね。
金の色彩感覚の分布の事教えて下さりありがとうございます。ラテン系と地続きでルーマニアやブルガリアやウクライナの色彩感覚があるのは気付きませんでした。
この記事では登場しませんが、このデュエルマスターには5色の文明があり、それぞれ特徴があるのですが、緑の「自然文明」というのがキリスト教以前の欧州文明に近いと感じます。
光文明は機械文明で「天」に拠点があるので、通常考えると西側だと感じますが、今のイラン辺りはアラビア科学の影響があるものが生まれてる所なので、変な深読みし過ぎです(笑)また天使や仏教の天女もこのあたり発祥なので。
ポーランド=リトアニア王国の影響で、元々西側っぽい地域だったのですね。帝政ロシア時代に組み込まれた現在のウクライナ東部と違う歴史感覚があるかも知れません。その影響で西側から東側にされたのかも知れませんが、いまいち感覚的にそれを掴みにくかったので解説ありがとうございます。リヴィウ辺りの西ウクライナや首都のキーウ辺りは、東部とは別の歴史感覚がありそうですね。
でも西側と言っても、宗教が西ウクライナのリヴィウ辺りは東方典礼カトリックという見た目は正教だけど、中身はカトリックというものなので、やはりこの辺の雰囲気で微妙だと感じます。なので西側なイメージを持ちにくかった印象でした。
ウクライナは黒海起源で、モスクワ大公国とは違うのですね。むしろキエフ公国がヴァイキング起源(ヴァリャーグ)で、モスクワ大公国がモンゴル帝国の影響みたいに語られるので、まさか黒海起源文化は見落としてましたね。
クリミア半島は温かいので有名ではありますね。(ヤルタ会談の舞台など)クリミア半島とトルコの関係はよく言われるのですが、その辺もよく掴みにくいかと。
アルプス以北のヨーロッパは、金よりアースカラーの建物が多いですね。南フランスが金色好きな地域だとは知りませんでした。
まさか一般的な悪魔のイメージが北欧生まれとは驚きです。一般的に知名度がある悪魔だと、発祥が中近東なイメージがありますしね。バットマンのようなイメージは北欧由来とは。
沢山気付きがあるコメントありがとうございました。私もまだまだと思うことばかりです。