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第6話 FF10のディープ過ぎる考察色々のまとめ」への応援コメント


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    FFってめっちゃ宗教色ありますよ。FF6のケフカのセリフってたしかまんま「悪魔 メフィスト」のはず。
    「我ら被造物を無へとひきさらう永遠の創造 そんなもの なんになる?」
    これってファウストが「時よ止まれ、お前は美しい」と言って天国に上った後にメフィストが捨てセリフを吐いた時のセリフです。このセリフ、ほぼまんまで堕天使ケフカの姿で主人公たちの目の前で言ってます。ケフカ、雑魚ラスボスですけど。

    確かに一神教の文化ですけど同時に被造物としての抵抗というか神が作ったこの世界を知り尽くしたいという欲望。それこそが魔導士であり後に科学者と呼ばれる存在なんでしょう。だから西洋人の理想像の1人があろうことか悪魔と契約したファウスト博士なんでしょうね。

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    さて中世ですけど中世初期っていきなり暗黒時代になるのではなく東ローマ帝国が旧ローマ帝国の3分2の領土を取り返しローマの役割はコンスタンティノープルになります。つまりローマ文明というのは単に東に移動したのです。確かにイタリア・フランス・英国は暗黒の中世に入ったのですが地中海文明はむしろ修復されていたのです。それをイスラム帝国がぶっ壊し地中海を分断させ地中海文明がようやく終わります。東ローマ帝国が弱体化し文明の主軸が完全に中国・唐やイスラムに移った時に初めてヨーロッパは「暗黒の中世」の世が本格がスタートし偉大なるローマ文明は滅んで魔導士や錬金術師たちはイスラム世界に移動してしまったのです。ちなみにこの時イスラム帝国にポルトガルとスペインまで奪われフランスは『ローランの歌』の世界になります。

    作者からの返信

    こんばんわ。らんたさん。またコメントありがとうございます。
     
    凡百のライトノベルやアニメなどである特定宗教団体批判と違って、6までのFFシリーズは宗教批判にしても、表現がとても洗練されてますので、ゲーテのファウストとケフカ繋がりは気付きませんでした。(自分がファウストあんまり知らんせいでもありますが)

    神ならざる人間がすべてを知り尽くしたい。中世の自力救済不可能のアウグスティヌス的な人間観が原動力になってそうですね。

    ファウスト博士が西洋人の理想とは、捻じれを抱えてそうです。

    さて、中世暗黒時代史観ですが、最近はあまり主張されなくなってますよね。西ローマ帝国崩壊からの1000年間の文明の衰退ではなくて、ローマ文明が東方に移動したのですね。コンスタンティノープルへの遷都もサーサーン朝ペルシャ対策ですし。東方が優位になっていく時代ですね。

    東ローマ帝国が衰退して地中海の覇権がイスラーム帝国に移るのが、いわゆる「中世暗黒時代」の始まりなのですね。あまりその辺は知らなかったですし、昔の東ローマ帝国を無かった事にしてる、西欧中心史観からゲーム製作者の頭の中も最近の世界史にアップデートされてませんね。

    それよりもアルプス以北のヨーロッパの地域は元々あったローマ文明が衰退したというよりも、一部の地域を除くとローマ帝国の領土の中でもかなりの未開発エリアが沢山あり、地中海沿岸地域は文明が東へ移動したのですが、北はそもそもあんまりローマ文明の痕跡がそこまでなかったというのが実情のような気がします。でも古代文明を「再生」させるという建前の科学文明擁護の見方では、諸事情であまりその辺を主張できない気がしますね。

    東方に移動した科学者って、アテネのアカデメイア閉鎖の後にサーサーン朝ペルシャの学術都市に移住したアッシリア教会などの東方諸教会に連なるキリスト教徒の人たちですよね?後にアッバース朝のイスラーム帝国の科学文明の基礎を作る人達。

    それにしてもそろそろ1000年の暗黒時代というのはクリエイターも見直した方が良さそうな歴史観ですね。8-9世紀から15世紀位までが妥当そうなので。