まだ愛さないで待っていて

第10話 あたりは血まみれで

あまりの騒音に看護師が様子を見に来て間一髪で命は助かったが俺は刃物を向けていたせいか看護師に拘束された医者は暴れながら俺に言った

「どうせもう短い命だ！今死んでも変わらないだろ！それに最初に手を出したのはこいつだ！なんで俺が、！」

もう限界だ

「お前が死ね！」

転がったカッターを手に取り思いっきり医者の腹に刺す

さっきまであんなに暴れていたのにぴたりと時間が止まったかのように行動を止める

そのまま血のついたカッターを勢いよく引っこ抜き

血がダバダバと溢れ出し医者はその場に倒れる

周りの看護師たちは悲鳴をあげてか他の医者を呼びに行きあたりは倒れたクソ医者と血のついたカッターを目の前に膝をつく俺だけだった

嗚呼、ついにやってしまった

これじゃあ椿を守るどころか迷惑をかけてしまうばっかりだ

あれ、？

なんだか頭が熱い？

焼けるような感じがする

ふと頭に手を当ててみるとかったーがつきささっていたさ

医者は最後の力を振り絞るように俺にカッターを投げ付けたのだろう

あぁ、。俺も死ぬのか