第9話 頼れるお兄ちゃん

あまりにも腹が立ったもんでついには堪忍袋の尾が切れてディスク横にあったパン縦の中にあったカッターを思いっきりぶん取り


パン盾が倒れたことを気にせず医者を押し倒して馬乗りにしてカッターを医者に突きつける


「ひっ、な、なにをするこのガキ!!」


そう言って医者は俺の腕を払いカッターが飛んでいく


その隙に医者が俺を押しのけて転がったカッターを取り尻餅をついた俺に刃を向ける


「所詮ガキだ。そんな痩せ細った弱々しい体で何ができる」


思いっきりぶん殴りたかった


だけど相手は刃物をこちらに向けている


どう考えても勝てっこない


「お前が何もできない無力な人間だから弟もガンなんかになるんだ!飯もろくに食えないような奴らはそこらでのたれ死んどけ!」


頭が真っ白になる


俺が無力だから弟は、椿つばきはガンになったのだろうか?


ろくに食べ物も食わせてやれなかったから?


立ち寄った施設にもっと頼み込まなかったから?


俺が、。俺が頼れるお兄ちゃんじゃ、なかったから、????



そんなことを考えている間に医者は俺の目の前まで来ていて


刃物を突き立てようとしていた

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