魅力的なキャラクターたちに注がれる、温かい眼差しと深い愛情

アニメ好きなアイドル・祝井翠奈(18)の元に舞いこんだ、アニソンタイアップのお仕事。
ついに念願叶うかと思いきや、翠奈は過度のプレッシャーに襲われ、深い悩みに沈んでしまいます。
そんな彼女に突如訪れた、大きな転機――それは、異世界への誘いでした。
しかも、その異世界こそ、翠奈が主題歌を担当するアニメ『何でも屋勇者のサブカルライフ』の舞台なのでした。

翠奈が異世界でのさまざまな出会いを通して、アイドルとしての己の可能性や存在意義に目覚めていく、心温まるサクセスストーリーです。
主人公の成長を見事に描き切っていて、心地よい読後感が味わえました。

また、主人公を取り囲むキャラクターたちがとても優しく、温かくて、癒されるようでもありました。
キャラクターたちに注がれる作者様の愛情が感じられて、そうした点でも魅力的な作品だと感じました。

文章も丁寧につづられ、物語に破綻もなく、とても読みやすい作品でした。
一度お手に取ってみてはいかがでしょうか。