多治見茂吉は迷わない

リトミナライ

枚挙にいとまがない

多治見茂吉は実在の人物ではない。

明治時代に何らかの業界の礎を築いてそうだけど全然そんなことない。

なので我々が彼に思いを馳せることはない。

出身については考えてない。

多治見茂吉がどこの誰なのか知らない。

誰から生まれいつ死んだかもわからない。

ただそこには「ない」という事実しかない。

みな興味がない。

所詮自分には関係がない。

しかしそこには思考の介在がない。

みな考えられない。

考えない。

ということもなくはない。

余裕がない。

この世界はどこか味気ない。

多治見茂吉が生きていた「あの」活気は見る影もない。

申し訳ない。





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