しょうがないじゃない。生理現象なんだから。と、読みながら一人ツッコミをしてしまった。破綻しない多重人格は作家にとっては日常的な現象よな。アゲハの幼虫と会話するのとどっちが良いんだ?教えてくれ!俺の魂よ!
何と言っても、地の文と主人公が会話できるという発想が凄く斬新な一作です!所々に社会の荒波に揉まれて疲れた社会人の憂鬱が散りばめられてはいますが、そんな時は地の文、というか語り手が軽快な雰囲気に仕立て上げちゃいます笑アイデアもさることながら文章自体もすごく丁寧で、特に服装や人物についての詳細な表現は自分も参考にさせてもらっているところがあります。純粋に楽しむのも良し! 描写の勉強として読むのも良しな作品です!
地の文を語る語り手が主人公の睦美の元に見えない形で現れての様々なやり取りが面白いです。メタ的な要素が好きな人には特におすすめできると思います。二人?のやり取りは読んでいてふふっと笑えるものが多くて、描写も丁寧なので、読みやすかったです。ここまででも、睦美の人生の一側面などが垣間見えてこれからが楽しみです。
斬新なアイデアと、それを上手に読ませる文章力の高さ、そして何よりも面白い!ネタバレをしたくないので深くは書きませんが、間違いなく読んで損の無い昨品です。それに近況ノートの方にキャラのイラストも有りますので、イメージが余計に入り易くてそこも良いです! 是非とも読んで頂きたい!
「地の文」と会話ができてしまうこのアイデアを実に上手く使って物語を軽妙なものに組み立てていてとても面白いです売れ残りの半額弁当と自分を重ねてしまう部分でも「地の文」とのやり取りのおかげで明るく前向きなものに仕立てられていて楽しく読むことができます★★★で間違いありません
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(271文字)
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(197文字)