バトンを繋いで踊りあかそうチャールストン
- ★★★ Excellent!!!
春人と沼山の関係が丁寧に描かれており、非常に読み応えがある。
沼山が踊るダンスの描写が良い。ゾクゾクする。
春人のダンス練習には、どこか窮屈さもあった。
だが、陸上の自主練には伸びやかさや勢いを感じる。
使い分ける書き方をして、心情を伝えているところが良い。
ラストのダンスは、感動的。
感情を解放し、自由に表現する手段として踊っているのだろう。
混乱や葛藤あったが乗り越え、新たな一歩を踏み出す準備ができた。
だから、もう大丈夫。
二度叫ぶのは、自分は走れると強く思えたからに違いない。
前向きな気持ちを取り戻す過程が丁寧に描かれていて、素晴らしい。