「お前は役立たずだから追放だ」ではなく……?

@HasumiChouji

「お前は役立たずだから追放だ」ではなく……?

「今までよくやってくれたんで、お前は、もう、この冒険者パーティーを『卒業』だ」

「あの、それ、『お前は役立たずだから追放だ』って事?」

「聞こえなかったのか? もう一度言うぞ。今までよくやってくれたんで、お前は、もう、この冒険者パーティーを『卒業』だ」

「それ……単なる……言いか……」

「あ、それと、冒険者ギルドに出す届けの『パーティー脱退理由』は『自己都合』にしろ」

「それ、どう考えても追放……」

「うるさい。ウダウダ言うと……ほら、田舎に居るお前の妹、もうすぐ結婚だっけ? その妹が結婚式の翌日に未亡人になってもいいのか?」

「ちょ……ちょっと待って……」

「納得してもらえたか?」

「あの……追放でいいんで、ボクから妹を奪った、あのクソイケメン野郎を殺してもらえる? 出来れば初夜の前に……って、どうして顔が青くなってるの?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

「お前は役立たずだから追放だ」ではなく……? @HasumiChouji

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ