第3話 「もし君がイエスと言ったら」「削除復活の後K・E」「エッセイの反響」そして私は考える

さて、私は今回もう一本「もし君がイエスと言ったら」という、未発表作品を6月22・23日、5サイトに同時に発表しました。

私の小説書き生活の最後を飾る予定だった(資料不足のため未完成)でお蔵入りしていた作品。いつもの私なら絶対に発表しようなんて思わないのですが、その週たまたまテレビの番組欄の星占いがNO1で、調子こいてしまい「もし発表したら、5サイトはこの作品にどういう違った評価をつけるのか?」とムラムラっと好奇心が湧いちゃいまして、弾みで載せちゃいました。

未完成作品を発表するなんて、物書きとしてあるまじき行為ですが「命の器の物語」は、それをやったがために、エブリスタのJINさんの目に留まり、☆121という応援を受けて、不可能と思われた完成にこぎつけることができました。

ちなみに、完成した「命の器の物語」をカクヨムに載せたところ、PV59F3☆7でした。でも全46話中、17話以下誰も読んでくれませんでした。


【もし君がイエスと言ったら・未完成/5話28,000字・2022年6月未発表作品】

K 0 ・F1(?)< E24(76位)< H121(68)< S217(129)< A2989・お気に入り1

○カクヨム0=予想通り。さすが男性8割サイト。不思議なのはPV0なのにフォロワーがいる。(私の作品には時々あるんですよね、意味がわからない)

○エブリスタ=ミステリー76位にランクイン、予想通り。さすがジャンルにBLのある女性多数サイトは、未完成でも恋愛ドロドロがウケる。

○ハーメルン=121PVの半分がUA。想定外! まさかこれを読んでくれる人がいるとは。だって二次創作じゃないし、ドロドロだよ? ハーメルンって意外に女性が多いのか。だったら「木の下闇」や「おばあちゃんの祈り」や「雪に泳ぐ魚」もいけるかな?……載せちゃいました。どうなんだろう?「命の器の物語」は迷ってます。

○小説家になろう=217(129)UA60%近い、想定外! 小説家になろうは、この頃、女性メンバーが増えたと聞いてたのは本当だったんだ。

○アルファポリス=PV2989大本命!「お気に入り1」もらえました。さすがジャンルにBLのあるサイト(女性多数)。私は基本、誰か一人が“良し”の判定をしてくれさえすれば、その作品はゴミではなく、存在する価値があると思っています。ブーストは2週間で終わりましたが、載せた甲斐がありました。アルファポリスに心から感謝、ありがとう!


◎削除復活ののち/カクヨム

カクヨムPV0 玄関でお出迎え

       赤い靴とかくれんぼ(F1・不思議?)

    PV1 アンデルさんと踊る12人のお姫様(エブリスタ・童話58位)

       おじいちゃんの写真館

    PV2 川を渡る

       名無しの二人(F1・☆3)

PV3 虹の彼方に(F1・☆3・コメント)

    PV5 彼女と指輪と除夜の鐘

PV6 夢を見たかもしれない(☆3・レビュー1件)

    PV7 赤く灼けた鉄の靴を履いて(エブリスタ・ホラー部門72位)

    PV9 悵鬼~聊斎志異外伝(F1・☆3・コメント2件)

    PV26 記憶(F3・☆9・コメント1件)

    PV30 土の中の恋人(F2・☆13・コメント2件)

    PV52 木の下闇・6/17削除・再掲載(F1・☆3)

    PV93 雪に泳ぐ魚(初掲載/コバルトノベル長編賞一時選考突破・F1・☆3)

○昔、全く読まれなかったドロドロホラーに支持が集まりました。

特筆すべきはHoIdTabDownTurnさん。「名無しの二人」「虹の彼方に」「土の中の恋人」他、「悵鬼~聊斎志異外伝」「木の下闇」「もし君がイエスと言ったら」に3スターをつけてくださり、ありがとうございます。全ての作品が、削除する前はほぼPV もスターも0に近い作品達でした。感謝です。あと、読み合い企画から来てくださった夕方楽さんも、7本ものコメントありがとうございました。

 もう一つ驚いたのは、「雪に泳ぐ魚」。カクヨムでは、絶対に読んでもらえないと思い、掲載しないでいた作品にPV93。F1と☆3までついた。何事も確かめず決めつけるのはいけませんね。


◎削除復活ののち/エブリスタ

エブリスタPV1 おやすみ前にホットミルクを

彼女と指輪と除夜の鐘

川を渡る

記憶

名無しの2人

虹の彼方に

見下ろす目

夢を見たかもしれない

レンタル座敷わらし始めました

PV2 玄関でお出迎え

      白い本

   PV3 おじいちゃんの写真館

PV4 赤い靴とかくれんぼ

靴を履く幽霊・BM1

勝負靴

Lucky Shoes

PV8 片方靴の依頼人・BM1(ミステリー64位)

PV9 神様お願いします

   PV13 アンデルさんと踊る12人のお姫様(童話58位)

      ネコ飛んじゃった

   PV36 赤く灼けた鉄の靴を履いて・BM1(ホラー58位)

 ○「片方靴の依頼人」「アンデルさんと踊る12人お姫様」「赤く灼けた鉄の靴を履いて」の健闘に拍手。ありがとうございました。  


◎エッセイについて

「なぜ異世界転生ばかりが読まれるのか・考察」

E・3☆1 <K・70☆18 <H・81(61)お気に入り1 <S・105(101)<A・207(❤︎17)

初めて書いたエッセイがなぜかウケた。異世界転生ブームに、納得がいかない人がたくさんいたんですね。前回紹介した明千香さんのエッセイのほかにも、もちあんこさんの「なろう系はなぜ『流行る』のか」(カクヨム6/28・今週注目の小説)が、あまりにもマトを得ていて度肝を抜かれました。メンタル強めの人はぜひ読んで。


「あなたは物語と言う神を作る・考察②」

E・1 <K・4☆3 <H・36(33) <S・65(60)<A・765

「カミなき世界は『イイネ』が欲しい・考察③」

E・1 <K・6☆9F1 <S・35(33)<H・62(55)<A・1050

7月12日、NTTがタウンページの発行を終了すると発表。あの黄色い表紙を見ることはもうないのですね。ああ紙が消えていく……。「なぜ」がウケたので調子こいて、書いてしまった2本。不思議なのが、サイトによって評価が2倍ほども違うこと。K〔②・☆3→③・☆9F1〕H〔②・36(33)→③・62(55)〕A〔②・765pt→③1015〕③の方が評価が高い。(エブリスタは同数)しかしSのみ、コレが逆転する。〔②・65(60)→③・35(33)〕この差は何なのか?最強の「異世界転生サイト」故の矜持か?不思議でしょうがない。



「カクヨム」「エブリスタ」「小説家になろう」の比較と考察(サイト比較、エッセイシリーズ①)6月2日掲載。4月26日から始めた5サイト作品掲載の結果発表。

E・6 <K・22☆3 <S・105(98)<H・245(142)<A・pt2679

試しに、ハーメルンに乗せてみたらブーストした。エッセイも読まれると知り仰天。


「カクヨム」「エブリスタ」「小説家になろう」「アルファポリス」の比較と考察(サイト比較エッセイシリーズ②)6月11日掲載

E・4☆1BM1 <K・9 <S・86(75)<H・318(279)☆7×2しおり1<A・pt1827+24h 71。 全シリーズ中最も評価が高い。Hで☆までもらえた。


「カクヨム」「エブリスタ」「小説家になろう」「アルファポリス」「ハーメルン」の比較と考察(サイト比較エッセイシリーズ③連載)③7月10日掲載④7月12日掲載。

③E・2<K・9<H・428(240)しおり1・感想1 <S・③+④146(不明)<A・③+④pt1783+24h696

④E・(今読まれてます)<K・3<H・137(119)【7月13日pm9:15現在】

カクヨム・小説家になろう・アルファポリスでは、スムーズに連載が受け入れられたが、エブリスタ・ハーメルンではPV 0。仕方なく「シリーズ④」として掲載したら、ブースト起こす。この違いがわからない。

7月13日現在。掲載は12日の夜の12:00なので、数字がどんどん変わっている。やがてブーストが止まり、終わりを迎えて終了。それだけの事と今は思っています。


◎そして私は考える

なぜ私はこんなことをしたのか?「どこかに私にあったサイトがある可能性があるかもしれない、一度も試さずにダメだと決めつけるのは間違っている」では結果は?

ありませんでした。ずっと感じていた違和感。「ここは私のいるところではない、私の欲しいものはここにはない」出た結論はそれを確認しただけでした。


最も基本的なこと。「私はライトノベルを書く気はない」そして思い出した。私は初めから、Webサイトを作品の墓場として「話を置いておく所」と思っていたのだ。そこに期待は初めからなかった。

「誰か一人でも読んでくれる人がたまたまいたら奇跡。儲け物」だろうと。


明千香さんが言っています。

「なぜ自分は小説を書くかと言う目的意識を持つ事は大切なことだと思います。

交流を楽しむ手段なのか、自分の思いを形にできれば満足なのか、収入に結びつけたいのか、書きたい形とはライトノベルなのか、大人向けエンタメ小説なのか、あるいは純文学なのか。

この目標を曖昧なまま書いて発表して、思う結果が得られないと嘆いても、自分がどういう目標に対し結果が得られなかったのかが本人にもわからないと、私は思うのです」

正論です。そして正論が勝ちました。私は自分の思いを形にできれば、満足なのです。私が書きたいのは、私が読んで面白いと思えるエンタメ作品(漫画に近い)なのだと。なろう系は私に合っていません。

だからもうWeb活動は停止し、雑誌賞の投稿に戻ります。多分全部一次選考で落ちるでしょうが、書きたいものを書くことにします。

でも、0.001%の読み手のために完成した作品は5サイト全てに置きに来ます。読まれることは期待しませんが、読みたい方は自由に読んでください。

一応次回作の予告をしておきます。


「扶桑樹の国」(仮題)2024年度制作予定。

『中国の東方の海に、高さ100mを超す扶桑と言う木の立つ国がある。日はそこから出る』中国最古の地理誌・山海経より。

 

縄文時代を調べる考古学者の父を持つ七樹は、カリフォルニアのチャンネル諸島に住む、海洋民族チュマシュ族(*注)の集落に来ていた。

死んだ母がここの生まれで、10歳で父とともに日本に行くまで、この集落で育ったのだ。

可愛がってくれた母方の祖母が危篤だと聞いて大学を休んで駆けつけたのだ。

部族のシャーマンの祖母は樹の声を聞き、七樹は、母の血を引いて風の声を聞くことができる。樹の精霊の呼びかけに応え、祖母は「この子をわれらの同胞に捧げる、連れて行け!」と叫ぶ。途端に七樹は風に連れ去られ、7300年前の縄文時代の九州にいた。

待っていたのは、七本の御神木の扶桑樹と、樹の心を読める縄文の巫女の少女。

少女は、鹿児島沖でカルデラ大噴火(鬼界アカホヤ噴火と言う)が起こり、火山灰でこの国が滅び、200年は誰も住めない荒れた土地になるという。

もちろん、御神木達も燃え尽きてしまう。「そうなる前に、我らの体を使い船を作れ。我が民を、海の向こうのお前の同胞の地に連れて行くのだ」

海辺を伝い、一万キロ彼方の“約束の地”へ。縄文のモーゼの物語が始まる。


富士山大噴火と阿蘇山大爆発・巽好幸/幻冬舎新書2016

世界ふしぎ発見!北米最古の足跡の謎/2023.8.19.放送。

宗像教授異考録11「扶桑伝説」・星野之宣/2009年

知られざる縄文ライフ・誉田明子/新光社2017年 

縄文人になる! 縄文式生活技術教本・関根秀樹/山と渓谷社2002年

僕は、縄文大工~石斧で作る丸木舟と小屋・雨宮邦弘/平凡社新書2020年

南九州に栄えた縄文文化~上野原遺跡・新東晃一/新泉社1006年ね2006年

縄文人、遥かなる旅の謎~失われた世界大移動線を探る・前田良一/毎日新聞社2003年

モアナと伝説の海・ディズニーアニメ/2016年

星の航海師~ナイノア・トンプソンの肖像・星川淳/幻冬舎1997年

最古の文字なのか?氷河期の洞窟に残された32の記号の謎を解く/文芸春秋2016年

アイヌの歴史海と宝のノマド・瀬川卓郎/講談社選書メチエ

千の風になって・秋川雅史/歌詞

NHK謎解き!秘密の至宝さん・5,300年前の縄文時代の丸木舟/2024.6.23放送

所さんの目がテン!自然素材・奥会津編組細工/2024.6.30.放送

一人っ子・長子ってこんな性格・五百田達成/(株)ディスカバー・トゥエンティーワン

タネの方舟計画/スヴァールバル諸島


*******

(*注)人類は氷河期以前に陸路ではなく、船で海岸沿いに続くケルプハイウェイ(海藻の森)を伝い、ロサンジェルスのチャンネル諸島に到達していたと言う説がある。(最古の人骨が出土)そしてそれを成し遂げたのが、縄文人だというのだ。(チュマシュ族のDNAや石器は、縄文人と酷似。顔立ちや、どんぐりを食べる食性も似ている)

7300年前、鹿児島沖で起きた「鬼界アカホヤ噴火」は、火山灰が東北地方にまで達したと言われ、九州の地面を掘るとアカホヤ(ホヤは捨てる物の意)と言われる地層が、30cm~60cmの厚で現れ、7300年を知る基準となっている。


(最終回)

船団を率い、海流に乗り北上する七樹と村人達。今は七樹の妻となった少女の手には、船になってくれた木達のタネが握られている。それを通して聞こえる切り株達の別れの言葉。

やがて地鳴りとともに噴火、火山灰が柱のように天に伸び(噴煙柱)津波が岸を襲う。

火山灰が降り注ぎ、荒れ狂う波。海流に乗り必死に北へと船を漕ぐ七樹と男達。

少女の手の中で、火砕流に飲まれ燃えていく切り株達の悲鳴が聞こえ、やがて静かになる。

「必ずこの実を植えるのよ、約束の地に」少女はお腹の子供に向かって叫んでいた。



「嗚呼 約束の土地へ どうぞ導いて」機動警察パトレイバー劇場版主題歌です。

で、いつものように真ん中のシナリオはゼロ。また宮崎駿システム、どうしよう……。


「もし君がイエスと言ったら」でわかるように、私は資料がないと書けないのです。

「1つの嘘を成立させるためには、99の本当の中に隠さなくては成立しない」というのが私の基本理念なので。

「赤い靴12・お祖父さんの遺産/1917年」も、作品のラストでプリンセス・テンコー張の大マジックショーの中、無くなっていたお祖父さんの靴を(実はタイムマシン、『小夜ちゃんの赤い旅行靴』とセットになっている)マジックボックスのなかから発見するシーンが書けないばかりに、完成できないでいます。私、マジックというものがどうも理解できない。バック・ツウ・ザフューチャーですごく楽しいんですけどね、悔しいなあ。

そして、「扶桑樹の国」資料探しに難航しています。なにしろ縄文時代は、新石器時代なんです。歯磨きと刺青問題と、チマシュ族の今の現状がよくわからない。岸辺露伴みたいに取材に行きたいよー。完成できるのだろうか?頼むから資料よ集まってくれー!


                     2024年7月14日記・これにて完了 




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「カクヨム」「エブリスタ」「小説家になろう」「アルファポリス」「ハーメルン」の比較と考察(サイト比較エッセイシリーズ③連載) 源公子 @kim-heki13

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