聖騎士だけど、死霊術で蘇らせてくれた妹がヤンデレになってた

『風の剣姫』――アルマ・ウィンベルクはそんな異名を持つ『レザンベルク王国』に六人しかいない聖騎士の一人であった。
けれど、十年も前に彼女は魔物の軍勢との戦いによって死んだ――のだが、妹であるリーシャ・ウィンベルクの死霊術によって蘇る。
年の離れた妹であったリーシャはアルマと近い年齢になっていたが、

「どうして私を？　それに、貴女が死霊術を使えるようになるなんて――」
「どうして？　理由なんて一つしかありませんよ――姉様のことを、愛しているからです」

恍惚とした表情で言う彼女はどこか病んでいて……？