魔法使いと能力者。
夢時間
魔法の使えない魔法使いと能力の使えない能力者。
プロローグ
「んーと……、この辺、だよね。異世界に行ける、っていうのは」
私の名前はサナア。
私が今いる世界は、能力が栄えた時代だった。
私には、持っている能力がある。
その名も『念動力《サイキック》』。
といっても、別に珍しい能力ではなく、とりわけ、過去に1.100人も例がある。
しかも、私には障害がある。
この世界、能力が主とされているが、この世界の人間には、ある機能が追加されている。
それは、能力の出所、『
それは脳の内部にあり、能力が強いほど、
「なのに、なぁんで私は
そう。
私は、
「……クラウンお兄ちゃんなら……。」
クラウン、というのは、私のお兄ちゃんのことだ。
クラウンは、〔氷の茨の王〕という二つ名を持っており、能力は前例のない『氷結』で、
見た目はイケメン。薄い水色の髪の毛に、翡翠色の目。
その時。
「サナアちゃん」
と。
親友の、ねっとりと絡みつくような声がした。
だが、もちろんこの部屋にはサナア以外誰一人としていない。
だが、親友が、謎のもやの中にいたのだ。
紫がかった黒色の髪に、2つのお団子。
親友の後ろ姿が見えて。
「クロルッッッッ!そこでなにしてるの?!」
気付かなかった。無意識のうちに、もやの中に足を進めていたことに。
「ううん」
ゆっくりと親友のクロルが振り返る。
その群青色の瞳が見える前に。
「本当にサナアちゃんが探したいのは______」
魔法使いと能力者。 夢時間 @nekokurage0
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。魔法使いと能力者。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます