プロ野球選手 モンティナ·フォン·シュトロハイム

最終回 シュトロハイムとは

　日本プロ野球で年号別に最強を語らなければならなくなるほどの影響を与えたのがモンティナ·フォン·シュトロハイムである。

　最強であった東京ナインズを破り、黒い霧で疲弊したナ・リーグに新しい光を差し込ませた京都ゲームズはその年から日本シリーズ含む5連覇を達成。

　しかし、圧倒的強さは人を退屈とさせる。

　興行として成り立たない、ナ・リーグの為にと各球団が京都ゲームズ包囲網をしき、野町式のデータ野球を取り入れ、徹底的に対策を講じた。

　他チーム再建を機に1970年シーズンの様な異常な打撃成績、投手成績は残らなかったが、それでも圧倒的な強さで球界の新盟主と言われる立場に京都ゲームズはなった。

　シュトロハイムはチーム均衡化の為にFA制度を導引し、選手の獲得と待遇改善に力を注いだ。

　ただこれによりシュトロハイムの教えを受けた選手達がナ・リーグ、パ・リーグに拡散され、各チームの主軸を担っていった。

　球界統一問題が起こったり、チームを5連覇に導いた本西監督引っこ抜かれ、1975年シーズン···シュトロハイムが28歳の時に選手兼任監督となり、10年選手制度の30歳の時に癌を患い、治療のために現役を引退した。

　2年間の抗癌治療で筋力は衰え、丸太のように硬かった筋肉は見る影もなかったが、そこから監督やコーチとして様々な選手を育成し、80歳になるまでで通算42年間、様々なチームで指揮を執った。

　チーム再建の達人。

　3年から5年で必ずチームを優勝に導く為、そう言われ崇められた。

　抗癌治療を受けた際に生殖能力を喪失してしまい、シュトロハイムに子供はできなかった。

　しかし、病気の時に支えてくれる奥さんと出会い、結婚をしている。

　選手としての実働年数は10年···ただこの10年でシュトロハイムは伝説を残し続けた。

　通算打率.456、通算安打数3120本、本塁打数881本、2358打点。

　10年連続三冠王、10年連続最優秀遊撃手等10年間彼は敵なしであった。

　土地転がしや株を転がし、バブル景気の時に大儲けし、その時に戦時に苦労したからと牛丼屋や飲食チェーン店を多数経営。

　8社立てて6社が令和の今でも残っている。

　シュトロハイムのお陰で救われたプロ野球選手も多く、プロ野球選手の第二の人生を応援する支援活動に積極的に関与し、野球界に関与し続けた。

　そしてシュトロハイムの夢であった球団経営をしたいという願いからジオ社がゲーム事業で経営が傾いた時に球団の権利を買い取り、京都ゲームズの球団社長兼任全権監督という全権を掌握した球界の独裁者が誕生する。

　株を転がし、会社を経営し、貯めに貯めた資金は世界の富豪トップ1000の中にシュトロハイムは入っており、その大資本を京都ゲームズに投入した。

　1972年に作られた球場は老朽化が再び進み、京都再開発と行政とタッグを組み、ボールパークを建設。

　大学や病院、多数のホテルや飲食店、競馬場や新駅も近くに誘致し、20年近く先取りした近未来のドーム球場（北広島のあの球場に近い開閉式球場）が完成し、京都府民や野球界全体の為に活動を続け、シュトロハイムは日本に帰化した。

　野球殿堂入りも果たし、シュトロハイムを祀った神社が建てられ、今でも生き神様として崇められている。

　最後にシュトロハイムの監督としての成績だが···

　実働42年、勝率.524、リーグ優勝16回（6球団で達成）、日本一11回。

　皆、シュトロハイムの事をこう言う。

『ドイツから来た将軍様と···』

【スポーツは人を笑顔にする。練習は嘘をつかない。ファンこそが選手を支えてくれる】

　これはドイツから来た助っ人外国人だった日本球界の英雄の前半生を書いた回想録である。

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　本当は3年で終わらせる予定でしたが、人気が凄かったので伸びてしまった···。

　楽しんで貰えたら幸いです！

　ではまたどこかでお会いしましょう！

　またね！