連続する未知(な日本語)との遭遇

序盤から
「ブレーキどこ?」
「そこに無いなら無いですね」
な、ツッコミ不在なボケ倒しギャグが怒涛の勢いで津波のように襲って来ます。

とにかくギャグの言い回しから、単語の組み合わせまで、日本語のはずなのに「私こんなの知らねぇ」と思えるセンスは抜群です。

小難しい事はいらねぇ、とばかりに頭空っぽにしながら笑い倒せる明るいギャグ物語に脱帽です。


※最新話まで読んで追記※
話が進むにつれて、徐々にレギュラーキャラが増えて来ます。
比較的に(多分きっと)常識度はあるのですが、揃いも揃って一癖も二癖もあるキャラ達ばかりなので、結果的に掛け合いの相乗効果がギャグの次元を更に高めていきます。

その一方で、ただふざけ倒しているだけではなく、根底にはちゃんとした設定が用意してあったり、キャラ同士の培った信頼や友情の絆、ほんのり香るラブコメの波動などもしっかり描かれており、バトルパートもギャグの皮を被りながらも真剣に練られてます。
それでいて、お気楽なノリで最後まで一気読みが苦痛でもありませんでした。

総じて、かなりレベルが高い作品だったと思います。

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