もしかしたら、若干の犠牲。

豆ははこ

多分、若干。

 豆ははこは、お酒が好きです。

 何かを、でしたらビールが好きです。

 とりあえず、ではなく、まず、でしたらビールです。

 トリあえず。懐かしい。


 そして、若き日の豆。

 エッセイ。レギュラー、旦那さん(になる人)との外食時。

 若豆(略)ジョッキ生、旦那さん(同)ジンジャーエール、それぞれが頼んだら、逆に置かれて、はい交換。


 別の日。

 ピッチャーで頼んでグラスに注いでごくごくと。  

 (ピッチャーの)お代わりはやめとき(関西弁)と。ご尤も。

 旦那さん、ありがとうございました。


 そんな豆ははこにも、断酒期間がございました。

 我が子さんの妊娠、出産、授乳終了までの期間。


 豆はは(こ)の頃です。


 妊娠は、嬉しいものでした。


 ですが。禁酒。

 これは、命をお腹に宿したのだから、それと引き換えに……犠牲に、のつもりで。

 

 大げさかも知れませんが。

 まさに、腹をくくらねば……と、色々と考えたのは、ほんとうでございます。


 飲みたくなるのは、きっと、ビール。

 なぜか、そんなふうに思っていました。

 日本酒、焼酎などよりも気軽に飲んでいたからでしょうか。


 とにかく、ビールを飲むのを我慢するのが辛いはずだと思っていたのです。

 当時は、ノンアルコールビールも今ほど種類がなく、炭酸水も、それほどメジャーなものではありませんでした。

 そこで、ジンジャーエールはどうだろうか、と検討をしましたね。泡がそれっぽいな、と。

 そう言えば、こちらも、今のようにジンジャーが効いたものではなくて、甘い味でしたね。


 そして、結果を申し上げますと。

 若干の犠牲(かも知れない)を払うのみで、済みました。


 ビールを飲みたくなくなった、というよりは、飲むことによって様々なことを想像して悩んでしまうよりは、飲まないのが一番いいと豆はは(こ)自身が納得したのです。


 無理やりにではなく、不思議なくらいにそう思いました。

 きっと、当時はそうだったのです。そうでなければ、あんなにおいしいと感じたものをあっさりとやめられるとは思えません。想像するしかございませんが。


 若干、ある程度。

 ビール……お酒を飲んでいた時のことを思い出して、楽しかった、おいしかったと考えることがあったかも知れない。それくらいです。


 そして、現在は。


 もちろん、飲んでおります。

 人間ドックで要再検査にならないように気をつけながらです。


 飲みながらこちらを書いては……おりません。

 飲酒も、毎日ではございません。


 健康という犠牲は、払いたくはありません。

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もしかしたら、若干の犠牲。 豆ははこ @mahako

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