大河ドラマならぬ大河ミステリーの様相を呈し始めた明石シリーズ

番外編的な8.5弾を含めれば、記念すべき10作目となる本シリーズ。

回を追うごとに明石の人間性が徐々に明らかになり、また周囲の人間との関係性も変化を遂げていきます。
そういう意味で、本シリーズは大河ミステリーと言えるのではないでしょうか。

本作はミステリーのとある有名なテーマを扱い、さらに別の要素を上乗せするという複雑なプロットになっています。

ともすれば、難解で読みにくくなってしまいそうですが、作者は随所にユーモアを織り交ぜ、純粋に読み物として楽しませてくれます。

明石や他のメンバーがこれからどのような変遷をたどるのか、ますます目が離せないシリーズです。