概要
「9…8…7…5…3…2…1…Ignition!」
エンジンが点火され、盛大な火柱と煙が周囲に立ち上がり、巨大な円筒状の物体が地上を離れ、空を飛ぶ。総積載量100トンの宇宙船はこれから外惑星系へと向けた航路に入る。人類がいまだかつて到達したことのない未知の領域への終わりのない旅だ。あの宇宙船に乗るのは宇宙飛行士ではない。そもそも人間でもなく、犬や猫、ネズミでもない。宇宙船に乗るのは100トンの生活廃棄物や産業廃棄物、いわゆるゴミと呼ばれるものだった。
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